sugipooh のデータセンター・クラウドインフラ

著:杉田 正氏

データセンター立地やデータセンターの種類について、あれこれ第02回 12年07月更新

データセンターがどこにあるか?データセンターにサーバーを持ち込んでセットアップする業務などを行う方以外はご存知ない方々も多いでしょう。「これにつないでくれたらインターネット出来ます」と渡されたイーサネットケーブルをパソコンに接続すると、ブラウザ経由でニュースや、Googleなどを使う「検索」などデータセンターからのサービスを使うことが出来ます。

しかし、「これを使って下さい」と、インフラを管理する業務を行う情報システム担当者は、「インターネットにアクセス出来ない」などの時に対応するために、「データセンターがどこにあるか?」を正確には知らないにしても「どこが管理しているデータセンターからインターネットサービスを受けている」ことを知っておく必要があります。

インターネットに接続するには「インターネットサービスプロバイダ(以後ISP)とインターネット回線(以後回線)」を契約しないといけません。地域NTT会社や携帯電話系ISP、電力系ISP、CATV系、独立ISPなど多くの会社がISP事業をやっています。インターネットが使えない状態になったときはISPに連絡してデータセンターまで回線が接続されているのか?を調べることになります。ISPが使うデータセンターは通信装置を収納する場所であるので大型ビルで災害が受けにくい場所に建設されています。  ISPが使うデータセンターは各地のISPとほとんど複数の専用回線で接続されています。たくさんのデーターが集まることになりますので、停電対策の発電機、発電機が稼働するまでの蓄電設備、回線予備装置などが設備され機器故障などでサービスが停止しないように冗長化された設備を持っています。

回線が使えないとISP事業は出来ませんのでデータセンターはISP各社に接続できる回線があるところに建設されています。データセンターに適した立地は回線設備を安価に設備出来る場所になるのです。特別な場所のデータセンターへの回線敷設工事には多額の費用が掛かります。障害対策として複数の回線を持つとしてもデータセンターの場所がわかってしまうと攻撃対象になりかねません。よって金融関係データセンターでは「DCFS基準」に準拠して”住所”が記載されていません。貴重なデータをバックアップするBCP対策に適した場所に立地したデータセンターも”住所”は公開しないのです。

何か所も回線は中継され、今では海外の設置場所が公開されたデータセンターを使いながらFacebookのようなSNS(ソーシャルネットワークサービス)を日本で使うことも出来ます。

Google社もインターネットで住所を公開しています。これらは金融関係データセンターとは違う”クラウド型サービス”を行っています。世界中に設置された複数のデータセンターのどれかが停止しても継続してサービスを行えるクラウドシステムにより運用されています。クラウドサービスでは大量のサーバーを使うので冷却システムなども様々な工夫が施され、再生可能エネルギーを利用する設備なども備え、省電力なサービス運用が行われています。

スーパーコンピュータも最新型はクラウドに使うようなサーバーを大量に使います。高速シミュレーションなどの計算が優先されるので、金融関係やクラウド型データセンターとは構造が違います。  ビルの片隅にラックを1台設置して管理する設備もデータセンターと呼ぶことが出来ます。  このようにデータセンターにもいろいろな種類があります。

様々なデータセンター同志は様々な回線ルートで接続されています。しかしISPの設備が予備も含めて故障した時にはデータセンターへ接続出来無くなってしまいます。最近はエンドユーザーが安価に利用できるWiMaxなどの無線を使うISPも安価に提供されています。ぜひ、従来からのISPだけでなく「違うタイプのISPと予備契約」して冗長回線としデータセンターをご利用ください。

次回は、ハイブリッドクラウドを使いこなすのあれこれです。

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