sugipooh のデータセンター・クラウドインフラ

著:杉田 正氏

ハイブリッドクラウドを使いこなすのあれこれ第03回 12年08月更新

ハイブリッドクラウド”はクラウド上のサーバー(以後クラウドサーバー)と社内で使うサーバー(以後社内サーバー)の”良い技術を合わせてエコ”にITを使う言葉です。  ハイブリッド自動車は燃費が良く、”ハイブリッド”は、”良い技術を合わせてエコ”として使われています。

ITにおいて”クラウド”は、雲の向こうの仕組みは専門家(プロ)に任せて賢くインターネットを使うこととして広く使われています。

クラウドサービスは”サービス約款”により、サービス内容を決め、サービス価格が設定されています。

代表的なデータセンターでのサービスとしてコロケーションサービスがあります。データセンターへ所有するサーバーを持ち込みサーバーを運用するサービスです。様々なデータセンターが持つ設備を低コストで利用出来ます。クラウドサーバーに求められる性能は回線スピードにも影響されますのでデータセンターに設置するほうが有利なのです。

社内サーバーとクラウドサーバーとはローカルネットワークにて接続されていませんので、当然ですが社内サーバーへの外部からのセキュリティ強度は高い状態で運用出来ます。

会社案内Webのように静的コンテンツを案内するWebサーバーであれば、自社サーバーを持ち込まず、サーバーをユーザーが共有して借りる安価なレンタルサーバーも広く使われています。

ストレージをクラウドで使うサービスも普及してきました。Dropbox、SkyDriveなどが有名です。しかし、これらのサービスは個人用途に最適化されている場合が多く、会社業務データなどを共用するのはパスワード管理などで使いづらい場合があります。社員が退職し会社データがどこにどのように保存されているかもわからないとか、消去出来ないなど管理に問題が発生したりします。

一方、社内サーバーでは、たくさんの業務アプリケーションがサービスを行います。ファイル共有サービスなどが多く使われる社内サーバーサービスです。  社内サーバーを有効に使えば使うほど、外出先から、ノートパソコンやスマートフォン、それも個人の持ち物を使ってコンテンツへアクセスしたいという要望が出てきます。しかし、社内サーバーへのアクセスを自由にするとセキュリティ対策コストは大きくなるので、利便性より秘密性を優先して外部から”アクセス禁止”な会社も多くあります。  これではせっかくITを使い仕事を効率良く行いたいと思っている社員に不満が溜まるばかりになってしまいます。

そこでハイブリッドクラウド構築を検討します。 クラウドサーバーを自社専用として、VPNによりユーザー側ネットワークと接続します。もしくはデータセンターが行っているサービスからでroot権付で利用できるVPSサービスなどを使ってもハイブリッドサービスを構築したと言って良いでしょう。  そして、Web経由で利用するコンテンツを決め、セキュリティレベルを決めます。外部からはパスワード認証などを使いクラウドサーバーへのアクセスを制限します。

重要なことは、「クラウドサーバーで利用するサービスを決め、アクセス権を管理する」ことなのです。  クラウドサーバーの使い方を設定し、周知徹底するのがセキュリティ対策の基本であり、セキュリティが理解できると、社内サーバーとクラウドサーバーを”適材適所”に使いこなすことが出来ます。

データセンターが提供する太い回線や電源設備などを利用して安定した”ハイブリッドクラウド”を使いこなしてください

次回は、データセンターとオープンソースのあれこれです。

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