PUE(Power Usage Effectiveness)とは、電力使用効率を示す国際的な指標のことを意味します。データセンター全体の消費電力をIT機器(サーバやネットワーク機器など)が消費する電力で割って算出します。この値が1.0に近いほど効率が良いとされ、IT機器以外の設備(空調や照明など)の消費電力が少ないことを意味します。
PUEの重要性・メリット
データセンターの運用では、PUE値を改善することでさまざまなメリットを得られます。
運用コストを削減できること
PUEを改善することで、データセンター全体の電力使用量を削減でき、電気代や設備維持費の低減につながります。特に、大規模な施設では、わずかな改善であっても運用コストを大きく削減できる可能性があります。
環境負荷を低減できること
電力の使用量を減らすことは、発電に伴う二酸化炭素(CO₂)排出を抑え、地球温暖化防止の貢献につながります。そのため、PUEの改善は、企業が目指す持続可能な経営(サステナビリティ経営)を推進する上で欠かせない取り組みです。
電力の無駄を可視化できること
PUEを活用することで、どの設備で無駄な電力が使われているかを可視化できます。省エネ施策の立案や効果測定が容易になり、データセンター全体の運用効率を継続的に高めることが可能です。
PUEを改善する具体的な方法
PUEを改善するには、データセンター内のエネルギー利用を最適化する取り組みが欠かせません。代表的な方法は以下のとおりです。
空調効率の向上
空調設計の最適化や気流を改善することで、サーバの熱を効率的に冷却できます。たとえば、ホットアイル・コールドアイル方式(冷気と排熱の流れを分離する方法)を活用すると、冷却効率を大幅に高めることが可能です。PUEの数値を改善し、電力消費全体を削減できます。
最新機器を利用する
省電力性能の高いサーバやネットワーク機器を利用することで、機器自体の消費電力を抑えられます。古い機器を使い続けると、電力効率が悪くなるだけでなく、発熱量も増加し、結果的に空調負荷も高まります。そのため、定期的に機器を更新することは、PUEの改善につながります。
