コンテナは、アプリケーションやライブラリなど動作に必要な設定を「ひとまとめ」にする仮想化技術です。開発端末・データセンターサービス・クラウドサービスなどの異なる実行環境でも動作に差異が出にくく、環境の構築や移動などがスムーズに行えます。

仮想マシン(VM)との違い

コンテナは、仮想マシンごとにOSを構築せずに、ホストOSのカーネルを共有しながら、プロセスを隔離して動かします。これにより、起動や処理速度が速くなり、同一サーバ内でより多くのワークロードを処理できます。データセンターサービスでも、クラウドサービスでも同じイメージを使い回すことができ、運用の標準化につながります。

コンテナの実行数は増加傾向です。CNCFの年次調査(2024年秋実施)では、本番環境でコンテナを利用する組織が91%、組織あたりの平均コンテナ数が2,341と報告されています(2023年の1,140から増加)。

参考:Cloud Native Computing Foundation 「Cloud Native 2024」
https://www.linuxfoundation.jp/wp-content/uploads/2025/05/cncf-annual-2024-jp2.pdf

データセンター・クラウドでの使われ方

データセンターサービスで基盤を安定稼働させつつ、需要増に合わせてクラウドサービス側へ拡張する「ハイブリッド」構成が増えています。また、データセンターとパブリッククラウドといった、複数環境の併用が一般化しています。

ネットワークサービスの観点では、コンテナの数は短時間で増減するため、ロードバランサー、サービスディスカバリ、名前解決、可観測性の整備が運用品質を左右します。