DCIMとは
DCIM(Data Center Infrastructure Management=データセンター管理)とは、データセンター内の機器や設備を統合的に監視・管理するためのシステム、またはソリューションのことを意味します。サーバやストレージ、ネットワーク機器、電源、空調などのリソースを可視化し、ダウンタイムのリスク軽減や運用コストの削減などを実現できます。また、IT部門と設備管理部門の連携も強化できます。
DCIMの機能
DCIMは、データセンターの運用を効率化する機能を備えています。ここでは、代表的な機能を4つ紹介します。
IT機器の管理
サーバやストレージ、ネットワーク機器などのIT機器の情報を一元管理します。センサーや機器から収集したデータをリアルタイムで監視し、異常を検知した際にはアラートで通知することも可能です。これらの機能により、障害の早期発見・復旧を実現します。
電力の管理
PDU(Power Distribution Unit=電力分配ユニット)やUPS(Uninterruptible Power Supply=無停電電源装置)などの稼働状況を監視し、電力消費量を測定・分析します。これにより、電力コストの最適化や省エネ対策に役立てることが可能です。電力使用状況を可視化することで、異常な電力消費や設備トラブルの早期発見にもつながります。
冷却管理
温度・湿度センサーと連携して、空調設備の稼働状況や室内環境を監視します。適切な冷却バランスを維持することで、機器の過熱防止や電力浪費の削減につながります。
分析・レポーティング
DCIMは、データセンター全体の稼働状況やエネルギー消費を分析し、レポートやグラフの自動生成ができます。管理者は、データセンターの運用状況を正確に把握できるため、効果的な改善策の立案が可能になります。
