エンドポイントセキュリティとは
エンドポイントセキュリティとは、企業のネットワークに接続する端末(エンドポイント)を保護するためのセキュリティ対策のことを指します。
エンドポイントに該当するのが、従業員が使用するパソコンやスマートフォン、タブレット、IoT機器などです。
エンドポイントセキュリティの代表的なソリューションは、以下のとおりです。
・Microsoft Defender for Business
(中小企業向けに設計されており、Microsoft 365と連携できるソリューション)
・Harmony Endpoint(Check Point社が提供するセキュリティソリューション)
・Jamf Protect(Apple製品に特化したエンドポイントセキュリティソリューション)
・Cybereason(AIを活用した高度な脅威検知が特長のソリューション)
エンドポイントセキュリティの特長
エンドポイントセキュリティの特長は以下の2点です。
リアルタイムでの端末保護
エンドポイントセキュリティは、企業の端末を常時監視し、セキュリティ上の脅威からリアルタイムで保護します。
例えば、従業員がWebサイトを閲覧し不正なプログラムをダウンロードしようとした場合、即座にその動作をブロックします。
また、メール添付ファイルを開く際にマルウェアが含まれていないかを自動で検査することもできます。
さらに、最新のエンドポイントセキュリティは、AIを活用した高度な脅威検知機能を搭載しています。
既知のウイルスパターンとの照合だけでなく、プログラムの動作パターンを分析する「振る舞い検知」により、新種のマルウェアなど未知の脅威も検出します。
これにより、日々進化するサイバー攻撃から企業の端末を効果的に保護します。
端末状態の一元管理
エンドポイントセキュリティでは、企業内のすべての端末のセキュリティ状態を管理者が一元的に把握し、制御できます。
全社的なセキュリティポリシーの適用やソフトウェアの更新、セキュリティ設定の変更などを一括して実行します。
また、端末の紛失や盗難に備えて、遠隔地からのデータ消去や端末ロックなどの操作も可能です。
さらに、各端末の操作やプログラムの動作を詳細に記録し、可視化する機能も備えています。
誰がいつどのファイルにアクセスしたのか、どのアプリケーションを実行したのか、USBメモリなどの外部機器を接続したかなど、セキュリティに関わる情報を包括的に把握できることが特長です。
この可視化機能により、セキュリティインシデントの原因究明や情報漏洩の経路特定が容易になります。
また、通常と異なる操作パターンを検知することで、不正アクセスや内部不正の早期発見にもつながります。