非接触ICカードは各種情報を書き込むことができるICチップとアンテナを内蔵したカードです。SuicaやPasmoなどの交通系ICカードやWAONなどの電子マネーに用いられています。カードをカードリーダーにかざした時に、ICチップに保存されているデータを、アンテナがカードリーダーへ無線で送信します。
非接触ICカードには電池が搭載されていません。
カードリーダーにカードをかざした時に電力が供給され、通信ができる仕組みになっています。
非接触ICカードには3つの規格があります。
- Type A
Type AはオランダのNXPセミコンダクターズが開発した規格です。国際規格として広く活用されており、海外ではクレジットカードのタッチ決済などで使われています。日本ではタバコの自動販売機で利用できるtaspoで用いられています。
- Type B
Type Bはアメリカのモトローラーが主導して開発した規格です。Type Bも国際規格として広く活用されており、海外ではクレジットカードのタッチ決済などで使われています。日本ではマイナカードや住民基本台帳カードなどで用いられています。
- Type-F(FeliCa)
FeliCaはソニーが開発した規格です。日本で最も普及しており、SuicaやPasmoなどの交通系ICカードをはじめ、広く使われています。
鈴与シンワートが所有する「S-Port東京第一センター」でも、セキュリティ対策として、非接触ICカードを採用しています。