マイクロデータセンター(Micro Data Center)とは、サーバやストレージ、冷却装置、無停電電源装置(UPS)、監視システムなどを1つの筐体に集約した、小型のデータセンターのことを意味します。広大なデータセンターに比べて省スペースで設置できるため、どこにでも設置できる柔軟性が特長です。特に、低遅延が求められるエッジコンピューティングの基盤や、ネットワークから離れた場所でのデータ処理などに活用されています。

マイクロデータセンターが利用されている主な分野

マイクロデータセンターは、以下のような分野で利用されています。

物流、小売業

倉庫や店舗にマイクロデータセンターを設置し、リアルタイムで在庫や販売データを管理します。たとえば、店舗で売れた商品の情報をすぐに反映し、倉庫の在庫数を自動更新するといった処理が可能です。これにより、在庫切れや販売機会の損失を防げます。

遠隔医療、自動運転

マイクロデータセンターは、遠隔医療や自動運転などの分野でも活用されています。遠隔医療には、患者の検査データや画像をその場で処理して医師に送信する際に利用されます。

また、自動運転では、道路やセンサーの情報を瞬時に分析し、安全な走行をサポートします。マイクロデータセンターは、リアルタイム性が求められるシーンで有効に活用されています。

小規模オフィス

大規模なサーバールームを用意できないオフィスや工場でも、小さなスペースでデータ処理基盤を構築できます。たとえば、地方の営業拠点にマイクロデータセンターを設置すれば、現地でデータ処理を完結させることが可能です。小規模でも本格的なIT環境を実現できる点が大きな強みです。

マイクロデータセンターのメリット

マイクロデータセンターの主なメリットは、以下の3つです。

将来的な拡張にも柔軟に対応できること

マイクロデータセンターは、必要に応じて処理能力やストレージ容量を簡単に増設できます。事業の成長やシステム拡張に合わせて段階的に構築できるため、無駄のない運用が可能です。

コストを削減できること

マイクロデータセンターは、大規模なデータセンターのように広いスペースや複雑な設備を必要としないため、初期投資や運用コストを大幅に抑えられます。必要な場所に必要な分だけ導入できるため、無駄なコストを抑えられるのが特長です。

運用効率の向上につながること

マイクロデータセンターは、サーバやストレージ、冷却装置、電源設備などが一体化されているため、設置や管理を容易に実施することが可能です。現場でのメンテナンスもシンプルになり、障害対応や監視作業の効率化につながります。