シングルサインオンとは

シングルサインオン(Single Sign-On=SSO)とは、一度のログイン操作(認証)で複数のシステムにアクセスできる仕組みを指します。

たとえば、企業内で利用しているシステム(メールや勤怠管理、チャット、ファイル共有など)に一つひとつログインするのは手間がかかりますが、SSOを導入すると、一度ログインするだけで他サービスも自動的にログイン状態になります。利便性が向上し、日々の業務をスムーズに進めることができます。

シングルサインオンと従来のログイン方法の違い

従来は、各システムにログインする際はその都度、ID・パスワードを入力する必要がありました。そのため、ユーザーは多数の認証情報を管理する必要があり、業務で使うサービスが増えるほどアカウント情報の入力や管理が煩雑になっていました。

SSOは1つの共通アカウントを使用して、すべての対象サービスを認証する仕組みです。ログイン操作の効率化だけでなく、パスワードの使い回しや管理ミスによる情報漏えいリスクの軽減にもつながります。

シングルサインオンのメリット

シングルサインオンの主なメリットは、以下の3点です。

・利便性向上
・セキュリティ強化
・管理者の負担軽減

それぞれのメリットについて解説します。

利便性向上

先述したとおり、SSOを導入することで、ユーザーは一度ログインするだけでさまざまなシステムへ円滑にアクセスできます。各システムにログインする度にIDやパスワードを入力する煩わしさから解放されることで、作業効率が大幅に向上します。

セキュリティ強化

SSOを導入することで、ユーザーが管理するアカウント情報を集約できるため、パスワードの使い回しや記憶ミスなどを防止できます。これにより、パスワード漏えいや不正アクセスのリスクを軽減することが可能です。セキュリティを強化しつつ、ユーザーの利便性を損なわない環境を構築できます。

管理者の負担軽減

SSOを導入すれば、ユーザーのアカウント管理を一元化することができます。「誰が・どのサービスに・いつアクセスしたか」といったアクセスログを一元管理できます。トラブル発生時の対応や不正行為の調査などがスピーディーになります。