SSHとは
SSH(Secure Shell)とは、ネットワークを介して別のコンピュータやネットワーク機器を安全に操作するためのプロトコルのことを指します。すべての通信が暗号化されているため、インターネット上でも安全にデータ転送ができます。SSHは現代のIT環境において不可欠なプロトコルとなっており、システム管理者やエンジニアなどに広く活用されています。
SSHの用途
SSHは、主に以下の用途で利用されています。
サーバ管理
SSHを使用することで、物理的に離れた場所にあるサーバを安全に管理・操作することができます。システム設定の変更や確認、サーバの起動・停止・再起動などを遠隔から実行することができます。
また、サーバのリソース状況(メモリやCPU使用率など)をリアルタイムで監視したり、ログを確認したりすることもできます。ソフトウェアのインストールやアップデート、セキュリティパッチの適用なども、SSHを介して実行することができます。システム障害が発生した際も、SSHを使用することで迅速な障害復旧作業が可能になります。
ITインフラ管理
SSHを使えば、ルーターやスイッチなどのネットワーク機器の設定変更や監視を遠隔で実施できます。ファイアウォールの設定変更やセキュリティ監視、アクセスログの収集・分析なども、SSHを活用して実施することができます。大規模なシステムでは、多くのサーバやネットワーク機器を効率的に管理することが求められます。SSHを使えば、これらを効率的に管理することができます。
ファイル転送
SSHは、ファイル転送でも活用されています。データの機密性を保ちながら安全にファイ転送ができます。また、SFTPやSCPといったSSHベースのプロトコルを使用することで、ファイルを暗号化し、より安全なデータのやり取りが可能となります。