SWGとは

SWG(Secure Web Gateway)とは、インターネットにアクセスする際に、社内ネットワークや端末をサイバー攻撃から守るセキュリティ機器やサービスのことです。不正サイトへの接続やマルウェアのダウンロードなどを防止します。ユーザーがWebサイトにアクセスする際の通信内容をチェックし、安全かどうかをリアルタイムで判断します。

SWGの主な機能

企業でのWebサイトを安全に利用できるように、SWGにはさまざまな機能が搭載されています。

URLフィルタリング

Webサイトのカテゴリ(例:アダルトやギャンブル、暴力、マルウェア配布サイトなど)に基づき、不適切または危険なサイトへのアクセスを自動的にブロックする機能のことです。業務に不要なサイトへのアクセスを制限することで、生産性向上につながります。

マルウェアの検出・ブロック

ユーザーがアクセスしたサイトやダウンロードしようとするファイルにウイルスやマルウェアが含まれていないかを自動でスキャンする機能です。脅威が検知された場合はダウンロードを遮断し、感染を防ぎます。

アクセス制御ポリシーの設定

部署や役職ごとにWebアクセスのルール(ホワイトリスト・ブラックリスト)を設定することができます。たとえば「管理部はSNS利用不可」「開発チームは技術フォーラムのみ許可」など、柔軟な運用ポリシーを設定することができます。

SWG導入のメリット

SWG導入の主なメリットは、以下の3点です。

・セキュリティ強化
・業務効率・生産性の向上
・柔軟なセキュリティ運用

それぞれのメリットについて解説します。

セキュリティ強化

SWGを導入すると、ユーザーのWebアクセスをリアルタイムで監視・制御し、不正サイトやマルウェア、フィッシング詐欺などの脅威を自動的にブロックすることができます。また、企業内のPCやスマートデバイスが誤って危険なサイトにアクセスした際も、SWGが自動で通信を遮断します。これにより、情報漏えいやマルウェア感染などのリスクを大幅に軽減することができます。

業務効率・生産性の向上

SWGを導入すると、業務に不要なサイトへのアクセスを制限することができます。従業員が業務に集中できる環境を整えると同時にネットワーク帯域の無駄な消費を防ぐこともできます。

柔軟なセキュリティ運用が可能になる

ユーザーや部署、拠点ごとに異なるWebアクセスルール(ポリシー)を設定することができます。特にクラウド型のSWGを導入すれば、テレワークや出張先でも一貫したセキュリティポリシーの適用が可能です。現代の多様な働き方に即したセキュリティを運用することができます。

SWGは単なるWebアクセス制限ツールではなく、セキュリティ強化・業務効率や生産性の向上・柔軟な運用という3つの側面から企業のIT環境を支えています。