仮想サーバとは、物理的なハードウェア上に複数の仮想的な環境を作り出し、それぞれ独立したサーバとして機能させる技術です。

クラウドサービスやデータセンターなどで広く利用されています。

コンピュータの処理能力が大幅に向上し、1台の物理サーバでも複数の作業を同時にこなせるようになったため、サーバのリソースをより効率的に活用できる技術として普及しました。

仮想サーバを利用するメリットは主に4つあります。

リソースの最適化

仮想サーバはCPU、メモリ、ストレージなどのリソースを柔軟に割り当てられるため、物理サーバの利用効率を最大限に引き上げることが可能です。

また必要に応じてリソースの増減や再配置が可能なため、状況に合わせて効率よく運用できます。

BCP対策ができる

BCP対策とは、災害など緊急事態時に事業を継続するための計画です。

仮想サーバはバックアップを取得しておくことで、物理サーバが故障した際に他の物理サーバ上で復旧できます。

遠隔地など複数の拠点にバックアップを取得しておけば、災害時にも最小限の時間で復旧できます。

古いOSを継続利用できる

物理サーバの場合、老朽化によってサーバを更改する際に、新しいOSに合わせてアプリケーションをバージョンアップさせる必要がありました。

仮想サーバなら、新しい物理サーバにそのまま移行できるため、古いOSの継続利用が可能です。

アプリケーションのバージョンアップには多くの費用がかかることがあります。そのため、費用を抑えたい場合には、古いOSの継続利用が有効です。

導入・運用コストを抑えられる

仮想サーバは1つの物理サーバ上に複数の仮想サーバを構築するため、物理サーバの購入コストを削減することができます。

また物理サーバの台数削減により、ハードウェアの保守や設置スペース、消費電力などのコスト削減も可能です。

関連するサービス:S-Port データセンターサービス 関連するサービス:S-Port Cloud V Series