目かゆ!鼻ズル!春到来!花粉世界の救世主『花粉チェッカー』 第04回 17年02月 / 最終更新:2017.02.22

長年花粉症と無縁だった筆者は、花粉に苦しむ人々は正直どこか他人事でした。

挙句の果てには花粉症そのものを『自然に抗えぬ愚かな現代人の象徴』とまで考える始末でしたが、
そんな筆者も近年花粉症になりました。自分も結局、『自然に抗えぬ愚かな現代人』です。

そんな花粉症、原因は諸説ありますが、結局のところ『特定の植物を集中的に栽培し過ぎた結果』のようです。

例えばスギ花粉。

幹が真っ直ぐな『杉』は、住宅建材として最適。戦後の日本住宅の下支えとして、大量植林されたこの植物ですが、
伐採期を迎える頃には、主流は海外木材へシフト。大量の杉は伐採されることもなく現在まで残り、
花粉だけを放出する厄介な存在になってしまったと。

そう考えると、花粉症は『自然災害』でなく、『人災』のように思えます。人の営みの結果です。

そんな厄介な花粉ですが、写真で実物は見たことありますでしょうか?

◆花粉の顕微鏡写真
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なんだかヤバイ!と本能が動き出すレベル。花粉症じゃない人も、見るだけで鼻がズルズルしそうです。
植物がだんだん敵に見えてきます。

そんな国内罹患率29%、13歳以上限定では6割近くという説まである、驚異の難病、花粉症。

今年も確実にやってくる花粉前線と戦う、大事なパートナーとなるアプリを紹介します。
天気予報ならぬ花粉予報アプリ『花粉チェッカー』です!

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◆『花粉チェッカー』とは?
花粉に関しては、環境省が『花粉自動計測器(愛称:はなこさん)』なるものを
全国120か所に設置し、リアルタイムで飛散状況をチェックしています。
意外とアナログというか、地道な方法です。

その飛散状況を分かりやすく提供してくれるのが、この『花粉チェッカー』シンプルな画面に、必要なものが全て詰まっています。

【花粉チェッカー】
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初回起動時に地域を選択するだけでOK。
天気も表示されるので、普段使いのお天気アプリとしても活用できます。
一番の魅力は花粉の飛散状況がひと目で分かる点。飛散状況が分かれば、その日の行動を決める一助となります。

例えば服装。

マスクや花粉用メガネが必要な方もいるかと思いますが、女性の場合、
マスクやメガネをするかしないかで、メイクを変える方もいると思います。
外出前、それが分かれば大変便利です。

上着選びの基準にもなります。花粉が多い日はナイロンなどツルツルした素材の服がお勧め。
花粉が体に付きにくいからです。

侮れないのが布団。

花粉が多い日に布団を干してしまうと、大量の花粉が布団に付着し、夜が地獄です。
(筆者も経験があります)

このアプリがあれば、普段の洗濯も含め、花粉が多い日は外に干さないなど対策が取れます。

◆『花粉チェッカー』の特徴
似たようなアプリはいくつかありますが、このアプリには以下の特徴があります。

(1)地域を複数登録できる。(都道府県単位)
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(2)一週間の花粉飛散予想が表示
現在の飛散状況だけでなく、今後一週間の飛散予想も表示されます。
花粉の多い日に外出を控える方は、これで行動計画を立てることができます。

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(3)花粉の種類も分かる。
他のアプリで意外と少ないのが、花粉の種類を表示する機能。このアプリは標準でその機能を持ちます。
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実はスギ、ヒノキ以外にも、花粉症の原因植物は多数あります。

代表的なところでは、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカンバ。
飛散のピークが異なる為、花粉の種類が分かることは大変重要。

実は筆者はブタクサの花粉症。ピークは秋です。北アメリカ原産の植物で、アメリカで花粉症と言えば、多くはこのブタクサを指します。

日本国内でもスギ、ヒノキに次ぐ患者数を持つあなどれない植物。

ちなみにヨーロッパの主流は「カモガヤ(英名:オーチャードグラス)」。世界的に有名な牧草です。

尚、花粉症は英語で『hay fever(ヘイフィーバー)』と言います。

hay (ヘイ)は干し草の意味。世界で初めて認識された花粉症が、上記「カモガヤ(牧草)」だった為、この名が付いたようです。(1819年イギリスのお話)

もはや世界の病とも言える、この花粉症。そんな花粉症と少々上手く付き合えてしまうかもしれない花粉予報アプリ『花粉チェッカー』、お勧めです!!

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