社内システム担当の現場レポート

著:COCOA氏

ベアメタルサーバなるもの第05回 18年11月更新

本コラムは弊社鈴与シンワートの社内システムを担当している企画部の部長が実際の業務及び業務を通して実践した、システム構築や保守・運用、認証取得などを専門である情報セキュリティの観点を交えてレポートします。

 

第5回 「ベアメタルサーバなるもの」

 

今年(2018年)の2月下旬当社ITサービス基盤事業部が「S-Portベアメタルサーバ」なるサービスをリリースしました。

これは、

-CPUが2.40GHz 14コア×2
-メモリが192GB
-ストレージが480GB (SSD) ×2 (RAID 1)
-NICが10Gbps×2、1Gbps×2

 ※「S-PortベアメタルサーバBM01-192」の場合

といった、化け物みたいにデカイ物理サーバを監視運用付きでサービス提供するというもの。
オプション提供はあるものの、この化け物にハイパーバイザーもOSもインストールされず、「ご自由にお使い下さい」といったサービスです。

早速、社内で一部処理速度とPC 1台あたりのストレージ容量が課題となっていた、シンクライアントに採用してみました。

御参考:S-Portベアメタルサーバ仕様 ※2018年11月1日時点※

 

今回、一部既存設備(サーバ、ストレージ)を残し、上記の化け物サーバ4台を導入しました。コストの問題もあり、物理筐体の冗長はせず、物理サーバ内でクラスタをしました。
万一、1台ハードがこけてもサービス影響はありません。

また、これまではセキュリティ確保も兼ね、オンプレでハードウェア、ソフトウェアと回線周りを自部門の資産として所有し、構築や監視運用だけをプロであるサービス提供部門に任せていたため、障害時や低パフォーマンス時の切り分けに時間がかかり面倒でしたが、ベアメタルサーバの登場により、ハードウェアだけでなく、仮想デスクトップのソフトウェア(ハイパーバイザー)、ゲストOS(インスタンス)、ネットワーク周りの全てを当社サービス提供部門に任せることができたため、社内システム担当としては専門ではない運用にかかる無駄な対応時間が大幅に減少し、次期システムの企画・立案などいわゆる本業に専念する時間を得ることができました。

 

オンプレで構築しているファイルサーバ、DBサーバ、ストレージ等との接続は全て10Gbpsにリプレースし、これまたオンプレ構築の社内システム全般の処理速度に向上が見られました。また、散在するDBに関してはライセンス費用の重複問題を解決(コスト削減)するため、今後順次ベアメタルサーバを活用して行こうと計画しています。

 

但し、当社全拠点に、張りめぐらせた広域LAN(L2網)だけは、データだけではなく、内線網なども載せているため、未だ自部門で管理・コントロールしています。ただ、コアな社内システムのネットワーク周りの機器の監視運用は同じくプロのサービス提供部門に任せているため、それ程稼動負担はかかっていません。

もちろん、処理速度の改善も実感できています。シンクライアントの各インスタンスのリソース割当は変更していないのですが、特にOSの起動時間や、画像表示時間などが大幅に改善しています。これはリソースを集約したため、物理サーバ自体の余計なオーバーヘッドが大幅に減少したことから処理速度向上につながったと推察しております。

そういえば…「S-Portベアメタルサーバ」の主な特長としてあと1つ、「マルチリージョン対応」がありました。いままで述べてきた仮想デスクトップへの導入実績で、ベアメタルサーバ導入の効果が確信できましたので、今期後半に計画している「ファイルサーバ群及び開発環境の再構築」で、その特長を活かしてみたいと思います。
導入プロセスと結果は、次回コラムにて報告します。

 

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