Gutenberg(グーテンベルク)を徹底解剖 第06回 18年09月 / 最終更新:2018.09.25

こんにちは!プライム・ストラテジー株式会社の森下です。

今回のコラムはもう皆さんご存知「Gutenberg」についてです。初めて聞いたという方はこれを機にしっかりと学んでいって下さい!

 

 

Gutenberg(グーテンベルク)とは?

 

GutenbergとはWordPress5.0から導入される新しいエディタの名前のことです。皆さんどこかで聞いたことありませんでしょうか?

そう、Gutenbergとは活版印刷術を発明したヨハネス・グーテンベルクのことであり、WordPressの新エディターの名前もこの人の名前が由来しています。なぜ活版印刷術の発明者から新エディター名がつけられたかと言うと、活版印刷術が発明され民衆に浸透したように、だれでも容易に記事がかけるようにと投稿の民主化の思いが込められているからです。よって新エディターではHTMLやCSSといった知識がなくても見た目を誰でも容易にカスタマイズすることができるようになっております。

 

新エディターの長所

 

新エディターではブロックという新しい概念が導入され、見出し、文章、画像などの要素をレゴブロックの様に組み合わせて記事を作成します。すべてのブロックは、独自のレイアウト・設定を持つことができます。さらに、そのレイアウトや設定を再利用するために保存することもできるんです!このブロック機能を使用することでjindoやWix等のホームページビルダーと同じ様に管理画面からそれほどウェブに関するリテラシーがないユーザーでも今より簡単に意図したレイアウトを実現できる様になるのです。下のgifで大体のイメージが掴めるかと思います。実際に画面を触っていみたいという方はGutenbergのプラグインを入れるか公式サイトで触ってみてください。ただしプラグインはまだあくまでベータ版であり、まだまだ不具合等も存在するかと思いますのでプラグインを導入する場合は本番環境ではなく検証環境でお試しください。

 

例えば図1の様に画像の上にキャッチコピーを表示させたい場合旧エディターだと管理画面からだけでは実現できません。しかし新エディターだと左上のブロックの追加を押して、カバー画像というボタンを押すだけで簡単に実現することが可能です。また、背景の透明度もサイドバーから調整することが可能です。

図1

他にも図2の様なボタンやSNSや動画の埋め込みもブロック機能を用いて誰でも簡単に行うことが可能です。

 

図2

これであれば以前より誰でもリッチなページを作成できると思います。これからWordPressを使う方であれば、特に問題なく使えると思うのですが、旧エディターに慣れきってしまっている方は正直新エディターに対してあまり良い印象を持っていないと思います。本記事もGutenbergで作成しているのですが、個人的にもショートコード の度にブロック追加したり、間違ったブロックを再作成したりするのが色々手間だと感じています。ただしこれらは結局慣れの問題だと思っていますので、時間が解決してくれると思います。

 

新エディタの短所

 

1つは上記の通り旧エディターに慣れきっている人からすると慣れが必要ということです。もう一つは様々な有名プラグインが新エディターに完全に対応しきっていないところです。幸いにもACF等の有名どころは今後Gutenbergbに対応していく旨を表明していますので安心ですが、現在ご自身が使用しているプラグイン全てが新エディターに対応するとは限りません。

また、現在の自サイトで管理画面からHTMLをガッツリ書いているサイトでは注意が必要です。図3にある様にブロックに変換ボタンを押してしまうとHTMLから綺麗にdivタグが消えてしまいますので、クライアント様がいる場合は予め管理画面についての注意事項として伝えておきましょう。

 

図3

 

個人的総括!

 

正直新エディターの評判は本当によくない印象を受けています。上記でも述べている様に私自身も今の所は旧エディターの方が使いやすいと感じています。

けれどもこれはただ単に慣れの問題であり、今後新エディターはやっぱり旧エディターより効率的なエディターだなと言われる日が来ると確信しています。

個人的にはWordPress5.0がリリースされてもすぐに新エディターに切り替えるのではなく、トラブルシューティングのノウハウがある程度蓄積までは旧エディタを使い続けた方がいいと思います。旧エディターはClassic Editorというプラグインを入れればWordPress5.0にアップデートしたとしても旧エディターを使い続けることができます。万が一リリース直後に致命的なバグが存在すれば取り返しのつかないことになりかねないかもしれないので。是非本記事を今後の参考にして頂ければと思います。

今回はいかがでしたでしょうか。今後新規サイト構築やサーバの引っ越しを考えられている方がいらっしゃいましたら、是非日本に大規模なデータセンターを構え、手厚いサービスをしてくれることで定評のある鈴与シンワートの「S-Port」クラウドを導入してみてください。

また、併せてKUSANAGIというWordPressサイトをキャッシュ未使用でも高速化を可能とするサービスも是非使ってみてはいかがでしょうか。

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