オンプレミスの課題と解決 第01回 22年09月 / 最終更新:2023.01.19

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これまでは自社のサーバルームやマシンルームにサーバを置き、システムを運用するオンプレミス(On-Premises)の形態が一般的でした。しかしオンプレミスの運用には課題もあります。

これらの課題に対するソリューションとして「データセンターの活用」があります。

この記事ではオンプレミスの課題とデータセンター活用による課題解決について解説します。

 

オンプレミスの課題

オンプレミスとは、サーバなどのハードウェア、業務システムなどのソフトウェア、ネットワークなどを自社で保有し、運用する形態をいいます。
自社で運用管理を行うため、自社の業務形態や既存システムに合わせて柔軟に対応できるメリットがあります。
その一方でオンプレミスによるシステム運用には以下の3つの課題があります。

 

初期費用や運用コストが高い

1つ目は「初期費用や運用コストが高い」という点です。

オンプレミスでシステムを構築する場合、サーバやネットワークなどの機器を全て自社で用意しなければなりません。そのため、一度に必要な機器を購入することになり、莫大な初期費用がかかります。
また、システム運用に携わるエンジニアも自社で用意しなければなりません。電気代をはじめとした光熱費も自社負担となります。
このように、オンプレミスでシステムを運用する場合は初期費用や運用コストの高さがネックとなります。

 

システム運用に大きな労力が必要

2つ目は「システム構築やシステム運用に大きな労力が必要」という点です。

業務形態やシステムによっては24時間365日の稼働が求められるものもあります。この場合、システム監視、データのバックアップなど、24時間365日体制で保守・運用に対応できるエンジニアが必要になります。
また、障害が発生した場合も自社で復旧対応を行わなければなりません。障害を復旧させるためには高い技術力と問題解決能力が必要です。このように、オンプレミスのシステム運用には大きな労力が必要です。
また、コロナ禍にも関わらず、社内にサーバがあるとシステム運用のために出社しなければなりません。
コロナ禍でテレワークが普及する中、オンプレミスではテレワークができないなど働き方改革を阻害する要因にもなっています。

 

災害への対応が必要

3つ目は「災害への対応が必要」という点です。

災害発生時、機器の物理的な故障などによりシステムダウンが発生する可能性があります。このため、災害発生時にもシステムダウンが起こらないように、バックアップ施設を用意するなど、震災対策を行う必要があります。
これらの課題により、オンプレミスでシステムを運用する場合は企業にとって大きな負担が発生します。

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オンプレミスの課題解決策としてのデータセンターの活用

では、先に挙げたこれらのオンプレミスの課題を解決するにはどうすればよいでしょうか?その解決策の1つに「データセンターの活用」があります。

データセンターとはIT機器を安全に管理するための物理的な施設・建物です。免震・耐震構造の建物であるため地震などの災害に強いほか、空調設備、ネットワーク機器、電源施設などのITインフラ環境が整っています。
データセンターでは企業の重要なサーバを保管していることから、サイバー攻撃はもちろん、建物に押し入るなど物理的な被害を受ける可能性があります。そのため、データセンターの建物自体は堅牢なつくりとなっており、詳細な住所などは一般的には公開されていません。
また、電力の供給や通信が安定していることや、情報漏えいが発生しないようセキュリティ対策も万全であることもデータセンターの特長です。
データセンターではエンジニアやシステム運用のプロが24時間365日体制で監視や運用に携わっているため、安定したシステムの稼働・トラブルの早期解決が期待できます。
データセンター事業者に機器やシステムの運用をアウトソーシングすることで、自社で施設や機器の用意、運用に必要なエンジニアの準備をすることなく安定したシステムの運用を行うことができます。

 

データセンター利用のメリット

ここではデータセンター利用のメリットについて3つ紹介します。

 

コスト削減

1つめは「コスト削減」です。

データセンター事業者にIT機器やシステム運用をアウトソーシングすることで、システム運用や保守のエンジニアの人件費を削減することができます。また、サーバ設置に必要な設備や機器の用意にかかるコストも削減できます。
これまで自社のシステム担当者が担ってきた問合せ対応や障害対応に関する業務をデータセンター事業者にアウトソーシングすることで、自社のシステム担当者の業務負担を軽減することができます。
このように、オンプレミスによるシステム運用に比べてシステム運用や保守に関するコストの削減、そしてシステム担当者の業務負荷軽減が期待できます。

 

安定したシステム運用

2つめは「安定したシステム運用」です。

IT業界では常に新しい技術が導入されています。また、OSをはじめとしたソフトウェアは常にシステム更新が必要です。これらの対応には専門的な知識やスキルが必要です。
しかし一般的な企業では技術や知識の習得に時間を割くことができないのが実情です。システム運用をデータセンター事業者にアウトソーシングすることで、技術や知識のあるエンジニアやシステム運用のプロに運用を任せることができます。これにより安定したシステム運用が期待できます。

 

コア業務に注力できる

3つめは「コア業務に注力できる」ことです。

オンプレミスによるシステム運用の場合、自社のシステム担当者がシステム運用だけでなく、ユーザーからの問合せや障害対応をしなければなりません。しかし、システム運用をデータセンター事業者にアウトソーシングすることで、これらの業務に割いていた時間を削減することができます。
削減された時間を自社の戦略に基づいた新たなシステムの計画に割り当てるなど業務効率の向上に貢献することができます。

ハウジングサービスとホスティングサービスの違い

データセンターサービスの種類

データセンターサービスには「ハウジングサービス」と「ホスティングサービス」などがあります。
ここでは「ハウジングサービス」と「ホスティングサービス」の2つについて解説します。

 

ハウジングサービス

「ハウジングサービス」とは自社サーバをデータセンターへ預けるサービスです。
社内にサーバを置くよりも、設備が整ったデータセンターに置くことでシステムの安定稼働を確保できます。
また、サーバをデータセンターに預けても遠隔で設定やメンテナンスを行うことができます。そのため、部品の交換など物理的な故障以外はデータセンター事業者に運用を任せることが可能です。

 

ホスティングサービス

「ホスティングサービス」とはデータセンター事業者が保有しているサーバを利用するサービスです。
ハウジングサービスとの違いは、ハウジングサービスは自社のサーバを置くスペースを借りるサービスですが、ホスティングサービスはサーバ及び関連機器も含め借りるサービスです。ホスティングサービスの場合はサーバやOSなどを自社で用意する必要がないため、初期費用を抑えることができます。
この記事ではオンプレミスの課題とデータセンター活用による課題解決について解説しました。
これまでは自社のサーバルームやマシンルームなどでシステム運用を行うオンプレミスが一般的でした。しかし、「初期費用や運用コストが高い」「システム運用に大きな労力が必要」など、課題もありました。
オンプレミスによるこれらの課題に対するソリューションとなるのが「データセンターの活用」です。データセンターの活用で「コスト削減」「安定したシステム運用」などが期待できます。

「オンプレミスの課題を解決したい」とお考えであれば、是非、データセンターの活用を検討してみてください。

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