OpenStack海外動向コラム

著:野田貴子氏

Kubernetes Special Interest Groupの最新情報:OpenStackクラウドでKubernetesを実行する方法について第27回 19年03月更新

こんにちはー。野田貴子です。今月も海外のOpenStackコラムを意訳してご紹介します。ご参考いただければ幸いです。

#

 

2つのコミュニティをつなぐ[Kubernetes Special Interest Group](https://github.com/kubernetes/community/tree/master/sig-openstack)(SIG-Kubernetes)は、OpenStackとKubernetesの統合を実現するために懸命に取り組んでいます。SIGに参加しているOpenStackやKubernetesのエコシステムには、以下のようなプロジェクトがあります。

 

– OpenStack上でKubernetesを実行するためのドライバ – [cloud-provider-openstack](https://github.com/kubernetes/cloud-provider-openstack)。

– CSIブロックストレージインターフェースの[Cinderによる実装](https://github.com/kubernetes/cloud-provider-openstack/blob/master/docs/using-cinder-csi-plugin.md)。

– [Magnum](https://wiki.openstack.org/wiki/Magnum)、[Kops](https://github.com/kubernetes/kops/blob/master/docs/tutorial/openstack.md)、[cluster-api-provider-openstack](https://github.com/kubernetes-sigs/cluster-api-provider-openstack)など、OpenStack上でKubernetesをデプロイ・管理するためのプロジェクト。

 

cloud-provider-openstackプロジェクトはKubernetes対応の1.13リリースを12月に発表し、続いて[1月に1.13.1リリース](https://github.com/kubernetes/cloud-provider-openstack/releases/tag/1.13.1)を発表しました。これにより、ユーザーはOpenStackクラウドでホストされるKubernetesのインストールで利用できるリソースを認識させ、直接管理できるようになりました。たとえば、[Octavia](https://wiki.openstack.org/wiki/Octavia)を使用して入力コントローラ(ロードバランサとも呼ばれます)を作成し、[Cinder](https://wiki.openstack.org/wiki/Cinder)を介してブロックストレージデバイスを管理し、[Nova](https://wiki.openstack.org/wiki/Nova)を介してノードのステータスに直接アクセスする機能があります。最新のリリースでは、このプロバイダは[Barbican](https://wiki.openstack.org/wiki/Barbican)によるKubernetesキーの管理もサポートしています。Kubernetes APIがリソースを要求する際は、cloud-provider-openstackはOpenStackがそのリソースを提供する基本的な層となります。

 

OpenStackクラウドでKubernetesを実行する方法にはいくつかあります。

 

– 最も成熟し広く使用されているものの1つは[OpenStack Magnum](https://wiki.openstack.org/wiki/Magnum)です。これは管理されたOpenStackでホストされたKubernetesクラスタをデプロイするための、ユーザー向けのAPIを提供しています。現在は[Vexxhost](https://vexxhost.com/)や[Catalyst Cloud](https://catalystcloud.nz/)などのパブリッククラウドをはじめ、大量に使用されています。欧州原子核研究機構(CERN)はOpenStack Magnumを使用して300を超えるマネージドKubernetesクラスターを[運用しています](https://www.youtube.com/watch?v=YQFfwY2vSkQ)。

– [Kops](https://github.com/kubernetes/kops/blob/master/docs/tutorial/openstack.md)プロジェクトはOpenStackでのKubernetesのデプロイを非常に簡単にします。一連のOpenStackクラウドの認証情報だけで、ユーザーはKubernetesクラスターを作成、更新、削除するための基本的なコマンドを発行できます。

– 今後[SIG-OpenStack](https://github.com/kubernetes/community/tree/master/sig-openstack)コミュニティのメンバーも、Kubernetesコミュニティの新しい[Cluster-APIプロジェクト](https://github.com/kubernetes-sigs/cluster-api-provider-openstack)に参加することを楽しみにしています。Cluster-APIはネイティブのKubernetes APIを提供し、Kubernetesが初期導入からアップグレード、クラスタ削除までの全ライフサイクルを自己管理できるようにします。この作業は初期の段階にあり、OpenStackの実装に関する積極的な開発が行われています。

 

## 参加方法

 

さらに詳しく知りたい方や、OpenStackとKubernetesの統合に参加されたい方は、

– Kubernetes Slackの#SIG-OpenStackチャンネルに参加してください。

– [SIG-OpenStackメーリングリスト](https://groups.google.com/forum/#!forum/kubernetes-sig-openstack)にサインアップしてください。

– [openstack-discuメーリングリスト](http://lists.openstack.org/cgi-bin/mailman/listinfo/openstack-discuss)やFreenode IRCの#openstack-containerチャンネルでMagnumチームと連絡を取ってください。

 

そして、OpenStackとコンテナの統合についてもっと深く知りたい場合は、SIG-Kubernetesコミュニティによって書かれた[ホワイトペーパー](https://www.openstack.org/containers)「OpenStackとコンテナの活用:包括的なレビュー」をチェックしてみてください。

 

※本コラムは以下の文章を意訳したものです。

引用元
http://superuser.openstack.org/articles/updates-from-t_he-kubernetes-special-interest-group-how-to-run-k8s-on-openstack-clouds/

※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。