OpenStack海外動向コラム

著:野田貴子氏

Open Infrastructure Summit ~私たちは何を作り、どこへ向かっているのか~第30回 19年06月更新

こんにちはー。野田貴子です。今月も海外のOpenStackコラムを意訳してご紹介します。ご参考いただければ幸いです。

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デンバーより。技術業界で働く人々の多くは長く曲がりくねった人生を語ることがきますが、Jonathan Bryceはトイレ掃除をすることで現在のポジションを得たと言うことができる数少ない人かもしれません。

 

現在OpenStack Foundationのエグゼクティブディレクターを務めているBryceは、この組織の過去と未来を語るために、最初のOpen Infrastructure Summitで身の上話を共有しました。子供の頃、彼は音楽に夢中でしたが、コンピューターに対する彼の初期の関心は多かれ少なかれ単なる趣味のひとつでした。

ところが数年後の1990年代半ばに転機が訪れました。

「夏の間、私はテキサス州サンアントニオの清掃会社で働き、トイレやオフィスビルを掃除したり、私の兄弟の1人が関わっていた会社のゴミを捨てたりしていました」と彼は言いました。彼の兄は、会社でワールドワイドウェブと呼ばれる新たなものをやっていくのを手伝ってくれないかと尋ねました。JonathanはWebサイトを作成し、会社をオンラインにすることができたでしょうか?

「私はこの清掃会社もポータルや動的なバックエンドが必要だろうという発想を得て、それらを構築しました」と彼は言いました。顧客の中にはこのウェブサイトを非常に気に入り、「いったいどうやったのですか。私たちも同じようなことができますか」と聞く人もいました。

テクノロジーはティーンエージャーがお金を稼ぐためのかなり良い方法であり、芝刈りやトイレの掃除よりもずっと簡単だとわかりました。「そして私の人生はテクノロジーに向かって少しの方向変換をしました。」

彼は後になって、技術だけでは長期的に持続可能なアドバンテージになることは決してないだろうと気づきました。Rackspaceで働いている間にオープンソースを導入し、彼はオープンソースが単にマーケティングイニシアチブやビジネスモデルではなく、「革新哲学」であることに気づきました。

ただし、ひとつの企業がすべてのテクノロジを単独で構築するという負担を負うべきではありません。「オープンコラボレーションは、私たちの生活と世界を変えるためにテクノロジーを推進するための強力な力です」と彼は言いました。オープンな理念により、企業は製品を販売したり、ソフトウェアを使用して社内業務を改善し、社内外の顧客へのサービスを向上したりすることで付加価値を得ることができます。

彼は、観客席の大勢に、CERN、VEXXHOST、LeBoncoinといった、すでに開催されている何百もの組織を紹介しました。

リサーチセンター、パブリッククラウドプロバイダ、オンライン広告スタートアップのように異なる職場で責任とコードを共有することは、混乱の原因になりそうに見えるかもしれない、とBryceは言いました。この世界的なコミュニティは最もアクティブなオープンソースプロジェクトのトップ3に入っており、19のリリース予定、数千のユーザー、数百万のコア、そして61億ドルの商業市場があります。

OpenStackは歴史上最も成功したプロジェクトの1つです、と彼は言いました。それはコミュニティとコミュニティが解決するために設定した課題のおかげです。OpenStackを中心に生まれたコミュニティは、地球上のほぼすべての国で10万人以上に成長し(180)、一方で人々が協力する活動の種類を拡大しました。

Bryceは、次のように付け加えています。「これらすべてが、テクノロジーにおける私たちの共通の未来と、人間としての私たちの共通の未来の方向性に、個人が影響を与えることができる素晴らしい機会を生み出したと思います。ここでは、共有されている未来の1つの小さいながらも重要な側面である、コミュニティ、企業、国を越えて協力することによって、どのようにして最高のインフラストラクチャシステムを構築するかということに焦点を当てます。」

境界なきコラボレーションの例として、Bryceは次のようなプロジェクトを挙げています。Kubernetesは、OpenStack、virtual-kubeletとしてのZun、巨大なオープンクラウド、Open Heterogeneous Computing Framework、そしてRust-vmmの組み合わせを使っています。

「今回、最初のOpen Infrastructure Summitを開幕した今、今週だけでなく、今後数ヶ月数年間にわたってこのテーマを継続することをみなさんにお願いしたいのです。」とBryceは述べ、30のオープンソースコミュニティがサミットに参加していると言及しました。「パワフルで、新しく、そして有用なものを創造し、よりオープンでコラボレーティブになるために私たちの世界の隅々を推進し続けるために、みなさんの異なる視点、経験、スキル、そして貢献を集めていきましょう。」

完全な基調講演はこちらで確認できます。
※本コラムは以下の文章を意訳したものです。
引用元 
https://superuser.openstack.org/articles/open-infrastructure-summit-keynote1/
※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。