大震災だ!ネットも電話もつながらなくても、通信する安価な方法 第21回 19年04月 / 最終更新:2019.04.15
こんにちは。佐々木晶子です。今回は「大震災だ!ネットも電話もつながらなくても、通信する安価な方法」について書きます。
今後30年以内に首都圏直下型の地震が起こる可能性が7割だと言われています。
大震災が起きた時は、一日もライフラインを復旧をさせて日常を取り戻したいものです。一方でビジネスの話をしますと、特に全国展開しているお客様は1拠点が震災でダウンしたとしても、他拠点は稼働しているので早めの復旧を実現し、全国レベルでのサービス維持を実現したいと思うのではないでしょうか。
復旧をさせようと思った時に、困るのはやはり電話や通信回線が落ちていることだと思います。
実際に震災が起こると真っ先に公衆回線網は通信規制がかかり、「現在、回線が大変混み合っております。暫く経ってから、お掛け直し下さい。」というアナウンスが流れます。企業の電話やスマホもつながらないことも多いです。
電話がつながらないと、インターネットでの通信が急激に増え、トラフィック過多による輻輳が起き、インターネットもつながらなくなります。さらに言えば、拠点間をつなぐ、光回線も物理的につながらなくなっている可能性があります。図にすると以下のようになります。
こうなると拠点間は陸の孤島と化し、震災が早朝や夜間に起きた場合などは、非常時の決済ができる取締役クラスが出勤していないこともあり、ますます連絡が取れなくなります。出社しようにも交通がマヒしており、出社もできないこともありますよね。
このような状態で、役員宅、各拠点、システムがある場所で通信を行う方法がありますので、ご紹介します。以下はあくまで一例ですが、閉域LTE網を構築すれば震災時でも電話も通信もできるはずです。
では、災害時に通話が行える仕組みを紹介します。今回活用する通信機器はヤマハのNVR700Wというヤマハのルーターです。はNVR700Wは内蔵無線WAN(LTE/3G)を搭載しIPsecにも対応したオールインワンVoIPルーターです。特徴は以下です。
・小型ONU対応
・多彩なVoIP機能
・内蔵無線WAN(LTE/3G)を搭載
RTXシリーズ各機能を搭載
・使いやすさを追求した新Web GUIを搭載
例えば、以下のように設置します。
社長宅、本社、工場など災害時に電話で通信したいと思う拠点にNVR700Wを設置し、プライベート固定IPアドレスを割り振りLTE接続します。そして、S-Port データセンターにヤマハの電話帳サーバYSL-V810を設置し、交換機的な動きをさせます。電話であれば、NVR700Wに電話機をつなげれば、災害時でもそうでなくてもいつでも通話ができます。災害時に100%の接続保証はできませんが、おそらく災害時でも通信ができるはずです。
そして、S-Port データセンター側のNVR700Wの先に基幹システムなどを接続すれば、閉域LTE網を活用して、既存システムを遠隔操作できます。
いかがでしょうか?
鈴与シンワートのS-Port データセンターに興味がある方は以下をご覧ください。
https://s-port.shinwart.com/service/center/
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