クラスタとは、複数のコンピュータが連携して一つのシステムとして機能する技術です。高可用性や負荷分散の実現を目的とし、単一の障害点を排除することでシステム全体の障害耐性を高めます。
クラスタの使用目的
クラスタの主な使用目的は、高可用性の確保と負荷分散の2つがあります。
高可用性とは、障害発生時にもサービスを継続できるよう、常にシステムを利用できる状態にすることです。クラスタを用いることで、コンピュータの一部が故障しても他のコンピュータがカバーし、サービスを継続できます。
また、複数のコンピュータに負荷分散することで、処理能力を向上させることが可能です。高い計算能力が要求される処理や多くのユーザーが利用するシステムを効率よく動作させるために、クラスタが使用されます。
クラスタの種類
クラスタには、高可用性(HA)クラスタ、負荷分散(ロードバランシング)クラスタ、高性能計算クラスタなどがあります。
HAクラスタはサービスのダウンタイムを最小限に抑えることを目的とし、ロードバランシングクラスタは複数のサーバに処理を分散させることで、サービスの応答性を向上させます。高性能計算クラスタは、学術研究などの大規模な計算やビッグデータの解析などに使用されます。