フェイルオーバーとは稼働中のシステムに障害が発生してシステムが停止した場合、自動的に待機システムに切り替える仕組みです。一方、手動でシステムを切り替える方法を「スイッチオーバー」と呼びます。 システムの冗長化の方法には可用性の向上に主眼をおいた「HA(High Availability)クラスタ」と、負荷分散によるパフォーマンス向上に主眼をおいた「LB(Load Balance)クラスタ」の2種類があります。フェイルオーバーはHAクラスタに実装される機能です。

また、ファイアウォールがフェイルオーバーする際にその時保持している通信セッションの情報をバックアップ側のファイアウォールに引き継ぐ機能を「ステートフルフェイルオーバー」と呼びます。

処理の途中であっても自動的に切り替え、待機システムに引き継ぐことができます。また、停止時間を最小限に抑えるため、事業継続計画(BCP)の観点から、ECサイトなどの可用性や信頼性が要求されるシステムにおいてはフェイルオーバー機能を組み込むのが一般的です。