サーバレスは、アプリの実行環境となるサーバの調達・容量設計・保守運用などをクラウド事業者が担い、開発者はコードや設定に集中できる実行モデルです。実体としてのサーバが消えるわけではなく、「サーバが管理対象から隠れる」点がポイントです。

Datadogの2025年レポートでは、Lambda は AWS で最も人気のあるサーバレスサービスであり、AWS のお客様の 65% が利用している。また、Google CloudではCloud Runの導入率が70%と報告されています。

参考:DATADOG「STATE OF CONTAINERS AND SERVERLESS」
https://www.datadoghq.com/state-of-containers-and-serverless

FaaS/BaaSとイベント駆動

代表例がFaaS(Function as a Service:イベントをきっかけにコードを実行)です。リクエストやメッセージ、ファイル更新といったイベントに反応して処理が起動し、需要に応じて自動でスケールします。

一方、BaaS(Backend as a Service:認証・DB・ストレージなどのバックエンド機能を部品として利用)を組み合わせると、APIやアプリ基盤を短いリードタイムで組み上げられます。

最新動向として、主要クラウドではサーバレスが「特別な選択肢」から「標準的な実装手段」へ広がっています。

メリット

サーバレスは、実行時間・回数などと自動スケールにより、アクセス数の変動が大きいAPIやバッチ処理、データ処理で費用対効果を出しやすいモデルです。

一方、クラウド費用と統制は運用課題になりやすく、Flexeraの2025年調査では、クラウドの主要課題として「コスト管理(84%)」と「セキュリティ(77%)」が挙げられています。

そのため、サーバレス導入は「機能を小さく保つ」「イベントと依存関係を整理する」など、アーキテクチャ設計が成果を左右します。

参照:Flexera 「State of the Cloud Report」
https://info.flexera.com/CM-REPORT-State-of-the-Cloud?lead_source=Organic%20Search