夏と言えば…最強シンプルゲーム『スイカ割り』 第09回 17年07月 / 最終更新:2017.07.24

ここまで広く知れ渡っているにも関わらず、実際やった人が少ない娯楽も珍しいように思います。少なくとも筆者はやったことがありませんし、この先永久にやらないように思います。別にスイカ割りを嫌悪していてるワケではありませんが、その機会に恵まれそうにない…という意味でです。

◆スイカ割りの起源

さて、そんなスイカ割りの起源ですが、ネットで調べた限り、「なんか胡散臭い」というのが正直なところ。

約10m離れた所から目隠しして、石に辿り着くと恋が実ると言われる京都の地主神社の「恋占いの石」に由来するだとか、生きた人を砂に埋め頭を叩き割る中国の残酷な儀式に由来だとか、豊臣秀吉に由来だとか、佐々木小次郎の呪いだとか、なんだかよく分かりません。(興味ある方はWebで検索してみてください)

まぁ、筆者の推測ではございますが、なんとなくそのヘンで買ったスイカを何となく持ち寄って、自然発生的に始まったゲームがそのまま全国に拡がったように思います。まぁ、海辺にはたいてい棒がありますし。そして海にいる時点で絶対タオル持っていますし、そこで目隠ししてスイカ割ろうぜ!&せっかくだからくるくる回そうぜ!ってことになり、スイカ割りが産まれた…なんて感じではないでしょうか。

ちなみにもし、スイカ割りの起源が中国だとしたら、中国でもスイカ割りしていそうな感じですが。今のところスイカ割りは日本限定のようです。

◆スイカ割り公式ルール

世の中雪合戦に公式ルールがあるぐらいですから、スイカ割りにだって公式ルールがあります。

・スイカと競技者(割る人)の距離は、5m 以上7m 以内とする。
・棒は、直径 5cm 以内、長さ 1m20cm 以内の棒とする。
・目隠し用として、手拭またはタオルを準備する。
・スイカは、『日本国産スイカ』を用いる。

…その他諸々。

「日本国産スイカを用いる」というルールが謎です。この時点でローカル競技の域を出れないように思います。世界に広めるにはここを変えなければ!

ちなみに意外な事実ですが、スイカは海外との価格競争とは無縁の作物とのこと。理由は重いので輸送コストがかかる、味が良い上に比較的安いから…などが挙げられます。

実は世界のスイカ生産の71%が中国。しかし上記の理由で国産スイカも海外勢に押されずがんばってるようです。がんばれ国産スイカ!

ちなみに全く話が変わりますが、『便所サンダル』も海外との価格競争とは無縁だそうです。製造コストがあまりにも安すぎ(映像で製造現場を見たことがありますが、型に樹脂を流し込むだけなので、2秒ぐらいで出来上がっていました)、輸送した方がコストが高くつくとの事。

◆アメリカ人とスイカ

アメリカにおけるスイカのイメージは、実は黒人だそうです。しかも侮蔑的な意味で。黒人は異常なほどスイカ好きな人種で、スイカとわずかな休息さえ与えていれば幸せを感じる単純な人間たちであるという『誤ったイメージ』を植え付けようと、この果物を利用したそうです。

この流れは今でも続いており、最近ではオバマ大統領。ライス国務長官もスイカを利用した侮蔑的表現に、耐えなければなりませんでした。

黒人とスイカで検索をすると、悪意を強く感じる差別的絵画が数多く見つかります。スイカには罪はないのに。

◆最強シンプルゲーム『スイカ割り』

さて、そんな国によってイメージも変わるスイカですが、僕らにしてみれば素朴な夏の思い出。おばあちゃんち行くと必ず出ますよね。スイカが出ると家族全員のテンションが上がったように思います。

そこで今回紹介するゲームは、ズバリスイカ割りゲーム。

問答無用で流れてくるスイカを、ただただ叩き割るという至極シンプルなゲームです!!!

言葉はいりません!漂うほのぼの感が凄いです。あそびかた説明がありますが、間違いなくそんなの見なくても分かるというシンプルさ。幼稚園児でも音速で理解できます。

↑左右両側からスイカがスッ飛んできます。

[ふる]ボタンを押せば、剣(でなくて棒)が振り下ろされます。猛烈な勢いで横切るスイカを、ただひたすらに叩く!叩く!叩く!単に叩き割ったスイカがカウントされていきます。

上手く割れると真っ二つになります。このスッパリ感が潔く、ちょっとだけスカッとします。背後の海辺のイラストも、夏気分を盛り上げます。

最後成績が出ます。達成感と共に何とも言えないほろ苦さが残ります。これぞ夏の切なさ。

スマホゲーム草創期、シンプルゲームが全盛だったころの古き良きゲーム。今もときどき、無性にやりたくなるんですよね。

少年の頃、スイカ割りができなかった方、夏なのにどこにも遊びに行けない貴方!超シンプルゲーム「スイカ割り」お勧めです!!!

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