大人になってできなくなったこと『ふつうの15パズル』

大人になってできなくなったこと『ふつうの15パズル』第32回　19年07月 / 最終更新：2019.07.03

筆者は井の頭線沿線に暮らしているのですが、沿線にアジサイが咲いていて、この季節は楽しいです。あれ、駅員がボランティアでやっているそうですね。雨の日もなんだか気分が上がります。

小さい頃、何度も引っ越しした自分ですが、偶然かもしれませんが、どの土地に行ってもアジサイはありました。そしてワンセットでカタツムリがいたように思います。葉っぱの上をノコノコ歩くカタツムリに出会うと、すごく嬉しかったなぁ。カタツムリって、ほんと子供のアイドルですよね。今はどうだか分かりませんが。

ただカタツムリの亜種であるナメクジとなると一気に悪者ですよね。かわいそう。ナメクジはカタツムリの殻が退化した生物なので、分類的にはほぼ同種なのに、この扱いの差は何！？ちなみに双方、おなかに足のある生き物として『腹足類』という分類になります。そして貝の仲間。陸上に居る貝という分類。

カタツムリを飼う子供はいるけど、ナメクジ飼う子供はほとんどいませんよね。カタツムリにしても、ナメクジにしても、『生き物としての生活』を単に順守しているだけなのに、勝手に "好き" とか "嫌い" とかカテゴライズされてかわいそう。

微妙な違いが、人間界における "ポジション" が大きく変わってしまうパターンの代表例だと思っております。

◎ダンゴムシVSワラジムシ

微妙な違いが…と言えば、『ダンゴムシ』と『ワラジムシ』だと思っています。ただ、知らなかったのですが、『ワラジムシ』って日本全国にいるわけではないみたですね。

分からない方に解説しますと、ワラジムシはダンゴムシを平べったくして、殻の光沢を無くしたようなかんじ。一番の違いは、危険を感じた時、ダンゴムシは『丸くなる』のに対して、ワラジムシは丸くなりません。そして全体的に『扁平』なワラジムシは、そんなにかわいくありません。

ちなみに知らなかったのですが、日本で一番広く生息しているダンゴムシは『オカダンゴムシ』という種で、外来種だそうです。

食性は、ダンゴムシが肉から植物まで何でも食べるのに対して、ワラジムシは草食。主に腐った植物を好んで食べるそうです。自然界の分解屋さん、リサイクル屋さんですね。

そんな ”自然界の役割”という点で考えると、ダンゴムシもワラジムシも、どちらも大切。無くてはならない存在。

ただ、なんとなく子供心には、ダンゴムシの方に愛着を感じていましたね。飼うほどでは無かったのですが。クルンと丸まるダンゴムシの方がかわいいと。丸くなるか否かというだけで、人間界のポジションが変わってしまっているという現実が、少々かわいそうです。

ダンゴムシもカタツムリもそうでうが、小さいころはとにかく虫とかザリガニとか、生き物でよく遊んでたように思います。不思議な事に多くの人は、大人になるにつれ、触るのに抵抗感じるようになります。"大人になってできなくなってしまったこと" のひとつというか。ザリガニは今も触れますが、ダンゴムシはもう無邪気に触れないですねぇ…。

そして自分の子供の頃は、『電気を使わないゲーム』も、まだまだ幅を利かせていたように思います。

確かに、ゲームウォッチを皮切りに "シンプルな電気系ゲーム" が台頭し始めた頃ですが、ボードゲームやトランプとかを夢中になって遊んでいたように思います。

その中で今もよく覚えているのが『麻雀の子供版』のようなゲーム。日本で考案された麻雀のルールを簡略化したテーブルゲームです。その後、国民的に大ヒットした "未来からきたネコ型ロボット" のキャラクターを牌に記した "派生版" が大ヒットしたのですが、自分が遊んでいたのは、その前の初期のタイプ。家族でよく遊んでましたが、1人の時は、牌を使って「スライドパズルゲーム」のようにして遊んでました。