高密度サーバとクラウドサービス 第08回 14年01月 / 最終更新:2023.01.31

高密度サーバとクラウドサービスについて

今回は、「高密度サーバとクラウドサービス」について整理したいと思います。
データセンターには様々なサーバーが設置されています。データセンターにおけるコロケーションサービスは、ユーザーが使っていたサーバーを持ち込み設置して、安定な電源や安価で高速な回線を利用します。

ホスティングサービス、クラウドサービスについて

ホスティングと呼ばれるサービスでは、データセンターにサーバを持ち込むこと無くメールやWebサービスを利用できるサービスです。会社案内などをWebで紹介する場合、Webサーバの負荷は軽く、1台のサーバーにたくさんのWebサーバを収容できるので安価にサービス出来ます。

会計ソフトやグループウエアなど、サービスを利用する場合にはサーバを意識しなくても良く、このようなサービスは、クラウドサービスと呼ばれています。Googleの検索サービスなどの無料クラウドサービスから有料の勤怠管理まで多種多様に行われるようになり、ますますデータセンター利用は増えてきています。
クラウドサービスは、ユーザーの立場からではサービスを使う「安全性」「快適性」が重要であり、ユーザーはデータセンター、回線、サーバなどを意識しなくなります。

高密度サーバとラック積載最大重量について

一方、クラウドサービスを提供する事業者は、提供価格を下げるため、データセンター利用料を下げる努力を行います。最初に行うのが同じ設置スペースでたくさんのサーバを使う高密度化になります。
サーバの定格消費電力は350Wから150Wの製品が多く、データセンターにおける1ラック2KVA制限により、最大 1.6KVA前後として 350W機であれば5台、150W機ならば11台前後搭載出来ます。
実際のサーバは定格まで電力を使うことは少ないので、実際のサーバ運用電力に合わせて、さらに多くのサーバを搭載できます。 しかし、注意しなくてはいけないのがラック積載最大重量であり、フリーアクセス床(高床)の場合最大300Kgしか積載出来ないデータセンターもあり、1台のサーバが30Kgから80Kgとすると30Kgのサーバでも10台しか積載出来ません。最新のデータセンターは500Kg対応が多く積載できます。

最近では1ラック4KVAや6KVAなどを提供出来るデータセンターも有りますので、ラック積載重量を考慮したクラウドサービス向け軽量なサーバや、2UサイズでDualCPU4ノードなサーバや、3Uサイズで12ノードも収容できるサーバなどを使うと1ラックに高密度にラックを収容できます。

「高密度サーバとクラウドサービスについて」のまとめ

たくさんのサーバを24時間365日管理するには、サーバ構築ツールや管理ツールが重要です。DCIM(データセンター・インフラストラクチャ・マネジメント)も導入が始まっています。
オーケストラと呼ばれるサーバ群構築ツールOpenStackや監視ツールZabixxなどオープンソフトながら、サポートを有料で行う会社もあり、データセンターで多数なサーバを高密度に実装して安価に利用出来るようになってきました。オープンソフトは手軽なので、自宅でいろいろ試してみても面白いですよね。それでは今日はこの辺で、失礼いたします。

 

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