sugipooh のデータセンター・クラウドインフラ

著:杉田 正氏

SLAとクラウドサービス価格第09回 14年07月更新

データーセンターやサーバー設計・販売・施工からのインフラに関するあれこれ
第9回 SLAとクラウドサービス価格

今回は、「SLA(サービスレベル契約)とクラウドサービス価格」」について整理してみたいと思います。

クラウドサービスには多くの種類があります。
IaaS(インフラを提供するサービス)、PaaS(OSなどプラットホームと提供するサービス)やSaaS(アプリケーションサービスを提供するサービス)など、インフラ内容により区別できます。
サービスを利用者が選択する場合、「希望するサービス内容」と事業者側から「提供されるサービス内容」が合致しているのかが重要です。内容により月額利用料などが大きく違います。
幅広くサーバーメニューやサポートメニューを用意して、「無料お試し期間」が設定され本契約前にサービス内容をユーザーが確認出来るクラウドサービスが多いようです。
LAMP(Linux+Apache+MySQLPHP/Perl/Python)のアプリケーション開発環境をあらかじめ構築したPaaSなどは、アプリケーション開発がお仕事なユーザーにはハードウエアセットアップ作業が不要になり開発に集中出来ます。

「データセンター内のハードウェア・ソフトウェアなどをすべて自社運用、さらに運用・監視までをすべて自社展開。」などを特長するサービスの場合、利用中の不具合などに”単一窓口”で対応して貰えるので安心です。”24時間365日対応”と”9時-17時対応”ではサービス提供側の人的コストが大きく違います。しかし、サーバーメンテナンスなどは深夜作業なども珍しくなく、”24時間365日対応”サービスは安心出来ます。
さらに、同じハードウエア、ソフトウエア、回線利用であっても価格に差が付きます。どこまで対応出来るかを規定しているのが”サービス約款”です。サービス基準はサービス約款に規定され、サービス内容により”サービス利用料金”が設定されています。これをSLA(サービスレベル契約・サービスレベルアグリメント)と言います。
深夜のサーバーダウン監視サービスをは、自社サーバー運用に比べ、深夜人件費を大幅に節約出来ます。

電話サポートを行わず、メール対応のみでサポートするサービスなどでは、スキルが違う数人のチームで役割分担してメール質問に対応出来るため、サポートコストが下がりサービス提供価格は安くなります。メール対応サービスも無いクラウドサービスもありますが、使いこなせる特別なユーザー向けでサーバー管理会社を通さないと安心して使えません。
企業で使うサーバーでは、見積書取得や申し込み後の請求書発行などの経理対応もあるサービスが使いやすいです。そのような場合は翌日にサーバー製造して納品されるサービスになっている場合が多いようです。

このような手続き内容もSLA(サービスレベル契約)で規定される訳です。サポート免責事項などを定めた”約款”は契約書そのもので詳しくサービス内容が定められています。
”約款”は細かい文字で詳細まで書かれていますが、サービス価格を検討する場合に重要な内容が多く記載されていますので、しっかりと読むことをお勧めします。

”約款”はサービス提供側が「サービス内容を良くするため」や「サービスコストを下げるため」に一方的に変更出来るのが普通です。
海外大手クラウド事業者の”約款”では、サーバーは日本国内データセンターに設置してあっても、アップロードしたデータ内容閲覧ルールなどを容易に変更出来、裁判所で協議する場合に”約款”で海外裁判所が指定している場合があります。サーバーを利用する業務内容によっては利用が不適切なクラウドサービスもあり、注意が必要です。

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