レンタルサーバとは ~レンタルサーバの種類や活用例を紹介~ 第10回 25年03月 / 最終更新:2025.02.04

サーバは、インターネットが普及した現代でWebサイトやSNS、ブログをはじめ、インターネットに関わる様々な用途で利用されています。
しかし、サーバを用意するためにはイニシャルコストや、サーバ構築に関わる専門知識が必要になるため、なかなか手を出せないケースもあります。
そのような場合に有効な選択肢となるのが、レンタルサーバです。
レンタルサーバには複数の種類があるため、それぞれの特長を理解し、利用用途に合わせて適切なサービスを選択することが重要です。

本コラムでは、レンタルサーバの種類や特長、活用例などを解説します。レンタルサーバの利用を検討している方は、ぜひご参考にしてください。

レンタルサーバとは

レンタルサーバとは、その名の通りサーバをレンタルするサービスです。

ホスティングサービスと同じ意味合いで使われますが、レンタルサーバはOSやソフトウェアの提供を含めたサービスを指すことが一般的です。

レンタルサーバは事業者がサーバを用意し、契約後すぐに利用できる状態で提供されるため、ユーザーは手軽にサーバを利用することができます。
また、レンタルサーバはネットワーク経由で利用するため、サーバの設置場所を確保する必要がない点も大きなポイントです。

レンタルサーバの種類

レンタルサーバには複数の種類があります。
それぞれのサーバの特長について解説します。

共有サーバ

共有サーバは、複数のユーザーが1つのサーバを共同で利用するサービスです。

他のサービスと比較すると自由度やパフォーマンスは低くなりますが、その分利用料金を抑えることができるのが大きな特長です。

サーバのリソースやネットワーク帯域を複数のユーザーでシェアしているので、他ユーザーの利用状況に影響を受ける可能性があります。
共有サーバは低コストで気軽に利用できる点から、小規模のWebサイトやブログなどに適しています。

専用サーバ

専用サーバは、単独のユーザーが1つのサーバを独占して利用できるサービスです。

サーバのリソースを全て使うことができるため自由度が高く、サーバがもつ最大限のパフォーマンスを活用することができます。
また、他ユーザーの影響を受けないため、安定した稼働ができる点もメリットにあげられます。

共有サーバと比べて利用料金は高額になります。
専用サーバは、大規模なWebサイトや安定稼働が求められるWebサービスの運用に適しています。

仮想専用サーバ(VPS)

仮想専用サーバ(VPS)は、サーバの仮想化技術を用いた仮想環境で専用サーバを利用するサービスです。

1つのサーバを他ユーザーと共同で利用することになりますが、仮想環境でそれぞれ専用のリソースを確保しているため、他ユーザーの影響を受けにくいといった特長があります。
利用料金も専用サーバと比較するとリーズナブルです。

クラウドサーバ

クラウドサーバは、インターネット経由で仮想サーバを利用するサービスです。

仕組みは仮想専用サーバと似ていますが、クラウドサーバはサーバのリソースを自由に設定できるという特長があります。
また、利用状況に応じて、サーバリソースを途中で変更することも可能です。

クラウドサーバは、使用しているリソースや通信量、利用時間に応じた従量課金制が一般的です。

レンタルサーバのメリット

レンタルサーバの利用にはさまざまなメリットがあります。
レンタルサーバを利用するメリットについて解説します。

費用を抑えられる

レンタルサーバを利用することで、サーバの購入や設置などにかかるイニシャルコストを大幅に削減することができます。
また、小規模なウェブサイトやWebサービスの場合、自社でサーバを用意するより共有サーバを利用した方が総費用を抑えられるケースもあります。

すぐに利用できる

自社でサーバを用意する場合は、機器の選定から調達、設置、構築と利用開始するまでに多くの時間と人的稼働が必要です。
レンタルサーバを利用する場合はこれらの時間と稼働が不要で、サービスを申し込めば、短期間で利用開始できる点が大きなメリットです。

そのため、レンタルサーバはテスト環境の構築など、今すぐサーバを利用したい方へは最適な選択肢です。

監視・運用が不要

レンタルサーバのメ監視・運用はサービスを提供事業者が担います。

そのため、サーバの運用や故障対応にかかる作業負荷を大幅に削減することができます。
また、サーバ監視や運用に関わる専門知識がなくても利用できる点がレンタルサーバのメリットです。

レンタルサーバの活用例

レンタルサーバは多くのシーンで活用されています。
レンタルサーバの主な活用例を紹介します。

Webサイトやブログの運営

レンタルサーバの活用例として最も一般的なのが、Webサイトやブログです。

レンタルサーバではWordPressなどのCMS(Content Management System)を利用することで、専門知識がなくてもWebサイトやブログを運営することができます。
そのため、企業だけでなく個人ブログの運営などにもレンタルサーバを活用するケースが増えています。

アプリケーション開発

レンタルサーバはアプリケーション開発やシステム開発に活用することができます。
また、レンタルサーバを使って開発したWebアプリケーションの公開も可能です。

ただし、アプリケーション開発やシステム開発で利用する際は、開発で使うプログラミング言語が利用可能なレンタルサーバを選定する必要があります。

オンラインショップの運営

レンタルサーバはECサイトやオンラインショップにも適しています。

ECサイトやオンラインショップでは、サーバダウンなどのトラブルを防ぐため、安定稼働や高品質のネットワークに配慮したサービスを選定することが重要です。

レンタルサーバを活用すれば、独自ドメインでECサイトを運営することもできます。

独自メールアドレスでの運用

レンタルサーバを利用することで、独自ドメインのメールアドレスをつくることができます。

独自ドメインのメールアドレスを使う場合、会社名やブランド名などをドメイン名に含めることができるため、企業のブランド力や信頼性の向上につながるというメリットがあります。

まとめ

レンタルサーバは、イニシャルコストやサーバ構築にかかる時間や人的稼働を大幅に削減し、気軽に利用できる点が最大のメリットになります。
さらに、サーバの監視・運用にかかる負担を抑えられることも大きな魅力です。

しかし、サーバのリソースやネットワークの速度の不足などでサーバダウンや遅延などが発生し、顧客の信頼を損ねてしまう場合もあります。
そのため、用途や規模に合わせて、適切なサービスを選定することが重要です。

また、レンタルサーバを利用する際は、コストだけでなく運用実績やサポート体制などに配慮してサービス提供事業者の選定をすることをおすすめします。

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