OpenStack海外動向コラム

著:野田貴子氏

ドイツにおけるオープンインフラ ~成長中の新しいOpenStackユースケースで始まる~第35回 19年11月更新

OpenStack Summit Berlinを開催してから1年経ちますが、ベルリンに戻って変化を確認することができました。最後にOpenStackユーザーに会ったときに比べて彼らのデプロイがどのように成長したかを聞き、新たにストーリーを共有しているユーザーを見つけ、企業がどのように革新的な方法でオープンインフラを統合しているかを聞いてきました。

過去数年間に訪れたミュージシャンたちの写真を壁に飾ったヨーロッパ初の音楽ホテルは、ベルリンで開催された2019 OpenStack Day DOSTに参加する300人のスタッカーを新たに歓迎してくれました。コミュニティメンバーは2日間のブレイクアウトセッションとスポンサーのデモ、そしてウォーターフロントの景色を目的に集いました。数々のセッションとシュプレー川沿いのイブニングイベントクルーズは、イベントの主催者とスポンサー(B1 Systems、Canonical, Netways Web Services、Noris Network、the OpenStack Foundation、Open Telekom Cloud、Rancher、SUSE)のおかげて実現することができました。

ドイツの道は多様なエコシステムベンダーの拠点であることに加えて、カンファレンスの参加者にユースケースを共有したAudiやBMWなどのOpenStackに依存する自動車メーカーの拠点でもあります。

BMWは2014年のパリサミットでOpenStackのストーリーを初めて公開して以来、OpenStackの実績を急速に増やし続けています。現在700台のサーバーを有し、年末までにさらに300台の増加を見ています。今日の時点でほぼ400あるプロジェクトとプラットフォーム(着実に増加中)は、自動運転を始め、BMWグループの動的で柔軟かつオーダーメイドのOpenStackインスタンスに依存しています。
https://twitter.com/OpenStack/status/1176772404527292419

 

AndreasPoëschlによる、BMWが長年にわたってOpenStack環境をどのように成長させてきたかについて

Audi(アウディ)はこのカンファレンスで2番目のオープンインフラのユースケースを共有した自動車メーカーであり、そのユースケースではOpenStackとCephを使用していました。Audi AGの製造現場のIT環境は、中断することがない、24時間年中無休の運用のために設計されており、この要件のために、新しい、まだ評価されていない技術を製品環境に近い状態でテストするのが困難でした。これらの技術を迅速に製品に取り入れて利用可能にするために、、Audi Production Labが設立されました。そこで最新のコンセプトを組み込み、製品の要件を満たす点まで開発することができるようになりました。

CephとOpenStackに基づく、自給自足で、分離され、独立して使える、柔軟で、適応性があるサーバーインフラをProduction Labで構築することにより、Kubernetesなどの革新的な技術を評価し、タイムリーに製品化できるようになりました。

オープンインフラ統合のストーリーを共有しているのは自動車メーカーだけではありません。

・SAPは、KubernetesクラスターでオーケストレーションされるOpenStackを基盤とするConverged Cloudを共有しました。新しく開発されたKubernikusモジュールにより、SAPはConverged CloudでKubernetes-as-a-Serviceを顧客に提供できるようになりました。これはボタン1つのセルフサービスとして動きます。Kubernikusはマネージドサービスとして動作し、APIサポートに提供できるKubernetesクラスターを作成します。KubernikusはOpenStack APIで動作し、完全にKubernetesかつオープンソースのままです。この構造により、Kubernetes APIとプロジェクト固有のノードを個別に操作することができます。

・Deutsche Telekom(ドイツテレコム)のパブリッククラウドサービスであるOpen Telekom Cloudは、OpenStack 100k Core Clubのローカルメンバーです。25万を超えるマネージドCPUコアを備えますが、これはヨーロッパで最大の(フル)マネージドクラウドの1つです。彼らのチームは、OpenStackを活用したパブリッククラウドの成長を継続できるDevOpsモデルを発表しました。

ドイツのオープンインフラコミュニティでは次に何があるでしょうか。イベントの主催者によると、ハンブルグでのイベントを2020年に計画中だということです。OpenStackコミュニティのイベントページで、締め切りとイベントの日付を確認しましょう。

2020年まで待てない方は、11月4日~6日に開催されるオープンインフラサミット上海でグローバルなオープンインフラコミュニティに参加しましょう。

 

※本コラムは以下の文章を意訳したものです。

引用元 https://superuser.openstack.org/articles/open-infrastructure-in-germany-hitting-the-road-with-new-and-growing-openstack-use-cases/

※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。