OpenStack海外動向コラム

著:野田貴子氏

OpenStack「Train」を解き放つ ~IntelとInspurの貢献~第38回 20年01月更新

OpenStackコミュニティは10月16日に最新バージョン「Train」をリリースしました。OpenStack FoundationのPlatinumおよびGoldメンバーであるIntelとInspurのOpenStackチームは、Nova、Neutron、Cinder、Cyborgなどのコミュニティプロジェクトに積極的に貢献しています。Trainの開発サイクル中に両社は複数の成果を協力し、貢献し、完了しました。
たとえばTrainの4つの設計図と設計仕様、コミット、レビューなどがあり、OpenStackのコードベースの開発に対し高レベルな貢献がされたことを示しています。

2019年9月上旬、IntelとInspurは協力してInCloud OpenStack 5.6(ICOS 5.6)を使用して200ノードと500ノードの単一クラスタデプロイを検証しました。これにより、大規模な単一クラスタ環境でOpenStackの強固な基礎となるリファレンスアーキテクチャーが作成されました。IntelとInspurは、コミュニティの最新の開発アップデートを厳密に監視し、ICOS5.6をアップグレードしてTrainの新機能をサポートするようにしました。
たとえば、ソリューションの検証中に、ネットワークのボトルネックの問題(Neutron IPAM DLMとIPアドレスの割り当て)が大規模で同時並行性が高いプロビジョニングシナリオ(たとえば800 以上のVM作成)で見つかりました。etcdを使用して分散ロックソリューションを適用した後、ネットワーク作成プロセスが最適化され、システムパフォーマンスが大幅に向上しました。
チームはNovaプロジェクトにも取り組み、VMボリュームに「delete on termination(終了時に削除)」機能を実装しました。これにより、クラウド管理者の運用効率が大幅に向上しました。もう1つの重要な新機能である「Nova VPMEM」もOpenStackの「Train」リリースに含まれています。この機能により、DRAMに比べて低コストかつ大容量で、電源を入れ直しても永続的なデータストレージ機能を保証できます。
これにより、Redis、Rocksdb、SAP HANA、Aerospikeなどのアプリケーションのワークロードパフォーマンスが大幅に向上しました。

IntelとInspurは、先日のShanghai Open Infrastructure Summitで多くのエンジニアリングベストプラクティスを共有しました。たとえば、「クラウドにおけるフルスタックセキュリティチェーンの信頼とベストプラクティス」、「ビッグデータ分析ワークロードのためのプライベートクラウドの改善」などの関連セッションに、500ノードの大規模クラスタ開発のための情報があります。

Intel Data Center Group, Enterprise & Government for China DivisionのChief ArchitectであるYih Leong Sun博士は次のように話しました。
「IntelはOpenStackアップストリームコミュニティに積極的に貢献しており、Intelの最新技術でOpenStackアーキテクチャを改善し続けるつもりです。私たちはソフトウェアとハードウェアの両方で、最適化されたソフトウェアデファインインフラを構築し、業界のワークロードパフォーマンス要件を満たすOpen Cloudソリューションを提供するよう努めています。」

Inspur GroupのVice PresidentであるZhang Dongは次のように述べました。
「Inspurはアップストリームコミュニティにより多くの投資を行い、業界のデプロイと使用に関する知識や経験を提供しています。コミュニティでの技術的なリーダーシップと貢献を引き続き強化して、 ユーザーの実際の課題を解決し、OpenStackの採用を促進していきます。」

※本コラムは以下の文章を意訳したものです。
引用元 https://superuser.openstack.org/articles/unleashing-the-openstack-train-contribution-from-intel-and-inspur/

※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。