OpenStack海外動向コラム

著:野田貴子氏

女性史月間を考える ~オープンソースコミュニティでの成功例~第40回 20年04月更新

こんにちは。野田貴子です。OpenStackの情報を追いかけている方向けに、海外の面白いニュースを分かりやすく意訳してご紹介してきました。今回で最終回となりました。お読みいただいた皆様、ありがとうございました。最終回は「女性史月間を考える ~オープンソースコミュニティでの成功例~」についてご紹介します。興味がある方はご覧ください。

私はデータが大好きですが、社会問題や私たちの個人的な経験について話すときには、データは冷たくて非人格的だと感じていることも認めなければなりません。誤解しないでくださいね。データは正直であり、マクロな視点で状況を見るように言ってきますが、私の心に最も響くのは、人々が自分自身で経験し、語る物語です。国際女性史月間に敬意を表して、私にとって大きな意味を持っている個人的な物語と、これらの物語が今の私や私の技術への追求にどのように大きく影響したかをお話したいと思います。

私は大学の4年生のときにマーケティングインターンとしてOpenStack Foundationに雇用されました。2018年のOpenStackバンクーバーサミットがこの仕事を始めて2週間目に開催されたことを覚えています。初めての技術カンファレンスだったこのバンクーバーサミットで私は、多数の技術セッションを連続してスケジュールに詰め込み、私の「非技術的な」世界にできる限り多くの情報を吸収したいと考えていました。

サミットのあるセッションが終わり次のセッションに急いでいたとき、私は技術業界の女性に関するドキュメンタリーシリーズであるChasing Grace Projectの上演の近くを通り過ぎました。Chasing Grace Projectのエグゼクティブプロデューサー兼ディレクターであるJennifer Cloerは、賃金格差から、オンラインでの嫌がらせ、技術業界を辞めるかどうかの決定、男性協力者の役割まで、賃金格差が技術業界の女性に与える経済的・感情的な被害と、技術業界に留まりたいという彼女たちの願望の両方を、22分間のエピソードの1つで探求していました。私の計画では、次のセッションに急いで行く前に、ここに立ち寄って少し様子を伺い、5分間の短い休憩を取るつもりでした。この時の私は、バンクーバーサミットでのこの短い「技術セッション」が、私が技術業界におけるこの女性テーマをより深く掘り下げるきっかけになり、技術企業がジェンダー格差を解消する方法についての卒業論文を書くことになるとは、ほとんど思いませんでした。私は行く予定だった次のセッションを見逃しましたが、Jenniferの情熱は技術業界でのキャリアを追求したい大学生だった私に大きな影響を与えました。
※Vimeo 動画:https://vimeo.com/233018466

大学を卒業しても学習を止めるべきではありませんね。多くの点で他人に力を与えられる、技術業界でより成功した女性たちを知りたいという私の意欲も止まりませんでした。OpenStack Foundationの前回(2019年11月)のオープンインフラ上海サミットで、OpenStack FoundationのエグゼクティブディレクターであるJonathan Bryceから、IntelインターンのJoy Liuと、彼女のメンターであるRuoyu Ying(OpenStackに関わるIntelのエンジニア)に対面で紹介してもらいました。Joyは17歳で、高校ではコンピューターサイエンスマニアだそうです。彼女はオープンインフラ上海サミットに来るための旅行支援を受けただけでなく、エッジフレームワークはどのように物体認識を支援するかについてのセッションをメンターと一緒に行いました。

マーケットプレイスシアターで行われるそのセッションの前に少し話す時間しか取れませんでしたが、そのような若さでの彼女の技術的な知識に感銘を受けました。技術とオープンソースコミュニティに対する彼女の止められない情熱は伝染します。サミットでこのような若い意欲的な女性とつながることができたことはとても光栄でした。私は技術者ではありませんが、Joyのエッジコンピューティング、AI、コンピュータープログラミングへの熱意は、私がよく知らない分野をさらに探求するきっかけになりました。JoyとRuoyuに会ってから5ヶ月が経ちましたが、それ以来、強い女性エネルギーが私に反響しています。

私の仕事で素晴らしい部分を1つ挙げると、自分の意見を抑えず、この業界で最高の自分になれるように努力している、強くて成功した女性と共に働けることです。自分が何かを達成することを想像することは、他の誰かがやっているのを見たことがなければ、困難です。私は、すべての人が参加を歓迎される、多種多様なオープンソース業界に参加できたことを非常に感謝しています。Ruoyuが言ったように、「ここは男性支配的な業界ですが、誰もが参加できるオープンスペースでもあります。特定の分野に秀でていれば、人々はその人の性別を問わず、意見を尊重し、耳を傾けるでしょう」。この女性史月間では、技術業界の女性を少しでも変えるために努力し続けることをお勧めします。私たちが目撃し経験するあらゆる形の不平等に対処するために、毎日小さな影響を与えていきましょう。この女性史月間はみなさんのためにあります。

一緒にお祝いしましょう!

私たちは技術業界での経験談を女性から集め、コミュニティへの印象的な協力をハイライトしています。簡単なQ&Aに答えてくださる方や、経験談を語ってくれる方を推薦したい方は、sunny@openstack.orgまでお問い合わせください。私たちはみなさんや、みなさんのお知り合いの大胆不敵な女性からの連絡を楽しみに待っています!

※本コラムは以下の文章を意訳したものです。
引用元 https://superuser.openstack.org/articles/reflections-on-womens-history-month-thriving-in-open-source-communities/

※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。