B2BのWebページのUXはF字型が基本。でも、更新されていないければ効果は出ません 第45回 18年11月 / 最終更新:2018.11.02

みなさん、こんにちは。
鈴与シンワートでマーケティングアドバイザーをしている吉政(よしまさ)と申します。

みなさん、Webサイトを閲覧するときにみなさんの視線はどのように動くと思いますか?
スマホで見る時は、上からスクロールする感じですよね。B2B系の話をすると、大半のB2B企業サイトは営業時間に閲覧されており、やはりPCでの閲覧が多いです。PCでの閲覧が少ないということは、本気で検討しようとしている人も少ないかもしれません。私も、本気で検討しようと思った時はPCで見ます。

一方でGoogleはMFIを掲げているので、モバイルでいかに見やすいか、良いコンテンツが出ているかが重要視されています。つまり、検索順位を上げるためにはスマホ用の画面に注力し、B2Bで効果を上げようと思えば、PC画面も強化する必要があるという時代になったのだと思います。

さて、知っている人は知っていますが、PCブラウザで閲覧者が視点を動かす内容を研究された方がいます。(超有名な方です)2006年にアメリカの工学博士ヤコブ・ ニールセン博士が発見し、発表した考え方で一般的に人間がWebサイトのコンテンツを読むときの視線の動きはF字パターンであるということが2006年にわかりました。

上の図の赤いところが視点の軌跡ですが、見事にFの字になってますね。

※F字パターンの原文を読みたい方は以下をご覧ください。
http://www.useit.com/alertbox/reading_pattern.html

 

ニールセン博士の分析によると、ウェブコンテンツに訪れた時はコンテンツの上の部分を水平方向に読み、次に視線を少し下に下げて、さらに水平方向に読み、そしてさらに下に向けて視線を下げていくというのです。その形がFの文字になっているのでF字パターンというのです。
これはあくまで、このコンテンツが来訪者にとって有用なコンテンツかどうかを確認するまでの視点導線です。つまり、来訪者の視点がF字を通過するまでに、来訪者にとって有用なコンテンツが発見されないと、そのページから離脱していくということです。
さらに、ニールセン博士はこうも言っています。「来訪者はそのページをちゃんと読んでいません。文章であれば最初の数行、箇条書きであれば文章の前半、そしてもちろん見出しがあれば見出しに重要なキーワードがあるかどうかが大事なのです。」と。
よくある悪い例ですと、「Webコンテンツは会社の玄関なので、最初はごあいさつ文から始めるべきだ」という考えのもと、前置き的なご挨拶が記載されてい たりする場合もあります。ご挨拶をしたいというのはWebコンテンツを提供する側の気持ちであり、情報がほしい来訪者の気持ちに応えてはいません。Web コンテンツでの礼儀は、有用なコンテンツを整理して丁寧に表示することだと思います。

ここまでで、F字上に来訪者が興味を持つキーワードを記載するという考え方を理解できたと思います。では次に来訪者に読ませるためにはどうすればよいでしょうか?
F字上に記載したキーワードの下もしくはななめ右下に読みたくなるコンテンツを配置することです。そこで重要なのは読みたくなるコンテンツの記載方法なのです。

読みたくなるコンテンツは、コンテンツ自体がしっかりとした内容であることは大前提で、加えて量と配置方法が重要です。量と配置方法が重要なのは、来訪者 はこの段階ではきちんと読むつもりがないからです。
では、どのくらいの量と配置方法が良いのでしょうか?対象としている来訪者のプロファイルによってかな り差が出てきますが、B2CでもB2Bでもビジネス系のコンテンツの場合は、1スクロール未満のコンテンツ量では少ないように思えます。スクロールするこ とで発見があるような量が程良いように思えます。ちなみに、文字でびっちりだと読みたくなくなりますので、それはNGです。読むのが面倒ですし(笑)

そこで、適切な量と配置方法をチェックする簡単な方法をお教えします。まず、F字上に設置したキーワード上に視線を置きます。次にそのまま目を細めます。 恐らくその状態では、小さな文字は読めないと思います。その状態で見出しと、図や写真でそのコンテンツの重点ポイントがわかり、続きを読みたくる寸止めの 状態で1スクロール目のコンテンツ・ロジックを止める感じがよいと思います。

いかがでしょうか?少しでも参考になると嬉しいです。ちなみにコンサルタントとして上記の様なことを説明すると、実際によいコンテンツを作っていただけるお客様が多いです。でも、例えば契約終了後に、しばらくぶりにそのサイトを見に行ってみると、まったく更新されていないお客様もいらっしゃります。
ここで重要なことを申し上げますと「コンテンツは生物(なまもの)」なのです。Googleも古い記事を検索上位にあげようとしません。更新が滞っていることがわからないように、Webに更新情報を記載しない企業もありますが、臭いものにふたをしても、タイムスタンプを見れば古いコンテンツということで、検索順位を下げられます。

コンテンツの更新が滞る理由は大きく3つあります。

・ネタがない(吉政創成のようなネタ作りがうまい会社に依頼してください(笑))
・コンテンツの承認に時間がかかる
・Webサイトの管理画面が重すぎて、コンテンツ更新がつらい

Webサイトの管理画面と表側の画面では表示速度に差が出やすいことをご存知でしょうか?表側の画面はキャッシュなどでも早くなりますが、管理画面はキャッシュが効かないことが多く、コンテンツが増えれば増えるほど、びっくりす来るくらい遅くなります。これは正直言ってつらいです。

そんな時にお勧めしたいのがKUSANAGIになります。KUSANAGIは超高速のCMS実行環境になり、採用されると10倍程度高速化します。もちろん管理画面も高速化します。
私も自社サイトは全てKUSANAGI化していますが、管理画面が高速なのがとても嬉しいです。興味がある方は、以下のページもご覧ください。

 

KUSANAGI for S-Port
https://s-port.shinwart.com/service/kusanagi/

※弊社のサイトもKUSANAGI for S-Portを採用しています。