この五年間で最大の検索エンジンが改定された件~もう小手先の技が通用しない時代へ~ 第57回 19年11月 / 最終更新:2019.11.15

みなさん、こんにちは。鈴与シンワートでマーケティングアドバイザーをしている吉政(よしまさ)と申します。今日は「この五年間で最大の検索エンジンが改定された件」という内容で私の意見をご紹介します。

この5年間で最大の検索エンジンの修正が、Googleで行われました。ご存じの通り、日本でも海外でも90%以上の検索エンジンシェアを持つのがGoogleであり、検索順位の向上を考えるとGoogle抜きでは話ができないような状況になっています。

Googleにとっての重要指標は検索エンジンを利用する人がGoogleで検索して、欲しい情報を掲載したページが検索順位の上位に出ることです。欲しくない情報が検索上位に掲載されると、「なんだよー、検索したのにいい情報が出てこないじゃん」となり、Googleの検索サービスの品質が劣化することになります。それ故に、Googleは「Contents is king」というスローガンを掲げ、良いコンテンツを作ることをWebオーナーに伝えてきました。

一方、安易なSEOコンサル会社は、この「Contents is king」を逆手にとり、Googleの検索順位を決める重要指標を予想して、「本文内に重要なキーワードを増やしましょう」「文字数を増やしましょう」「META情報をしっかり入れましょう」などのアドバイスをしていました。しかしながら、これらの指標はGoogleが本文の意味を分析せずに、「おそらくこのページにはいい情報があるだろう」という推測を証明するための指標であり、今回の検索エンジン改定では一掃されるSEO手法です。(これらのSEO手法が全てNG手法になるということではなく、本文のコンテンツが低品質でこれらのSEO対策にのみ頼っていたページの検索順位が大きく落ちるという意味です)

さて、今回採用された新検索エンジンは「BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)」と呼ばれ機械学習ベースの新しい言語処理モデルになります。

誤解を恐れずに一言でいえば、Googleがコンテンツ本文の意味も理解して、良いコンテンツを検索上位に掲載する検索エンジンということです。

BERTでは、銀行という意味の「BANK」と丘という意味の「BANK」の意味の違いも理解するということです。

かねてから、現状の検索エンジンについては以下のような不正ができるのではないかと考えていました。

・ロボットを使った、特定のWebサイトをターゲットにしたランダムな検索作業による検索順位の操作

当然これができないようにGoogleがロボット排除プロセスを実施してはいますが、そのプロセスが動いたときだけ、人間が作業をすれば、効果的に検索順位を操作できると考えていました。

今回の新しい検索エンジンについてはコンテンツの本文を把握して、検索者のコンテンツの価値を判断し検索順位を決めるというものなので、そのような悪意ある捜査はできなくなります。

まずは英語圏から始まり、その後ダブルバイトの検索エンジンも順次適用していくと思います。「うちのWebコンテンツやばいかも」思うかたは、今の内からコンテンツの強化を図ることをお勧めします。

とはいっても、コンテンツの強化にはいろいろ問題がありますよね。主な問題は以下です。

1.CMSの管理画面が重くて、コンテンツ更新がはかどらない。キャッシュを入れても改善しない。(多くのCMSではキャッシュを入れても管理画面までは早くならないことが多いです)

2.CMSを導入していなくて、コンテンツ更新にお金がかかる

ちなみに、どんなにいいコンテンツを作っても、情報が古くなればGoogleは古い情報と判断します。そう考えると、やはりCMSを導入するのが得策だと思います。一方、CMSの管理画面の重さという課題もあります。そのような時は、是非KUSANAGIの導入を検討してみてください。Webページも高速化されますが、管理画面も10倍程度高速化されます。

興味がある方は以下の「KUSANAGI」紹介ページをご覧ください。
https://s-port.shinwart.com/service/eva/kusanagi/