クラウドはおなじような金額ならみんな同じくらいのパフォーマンスって思ってませんか? 第59回 20年01月 / 最終更新:2020.01.24

みなさん、こんにちは。鈴与シンワートでマーケティングアドバイザーをしている吉政(よしまさ)と申します。

Googleの検索順位基準に表示スピードが重要な要素になっています。私は現在、国内の大手企業からベンチャー企業まで14のサイトを担当しており、毎週のようにGoogle Analyticsとにらめっこしています。

Googleの速度ツール「PageSpeed Insight」や「TEST MY SITE」で「遅い」と判定が出ると、毎月10件以上新規コンテンツを更新していても、PV数が延びなくなったり、減少していくこともあります。特に「TEST MY SITE」はシビアな測定ツールで、WordPress等のCMSを使っていると、「速い」判定を出すのはかなり厳しく、「平均」が取れただけでも結構すごいと個人的に思っています。

「PageSpeed Insight」はページ単位の速度測定なので、個別のページで検索順位を狙うときなどは「PageSpeed Insight」でチェックしながら高速化するのが一番です。

ターゲットキーワードが多かったり、サイト全体のGoogle流入量を増やしたい場合は「TEST MY SITE」で高得点を取るのがいいです。

私は14サイトを今担当していますが、これくらい担当しているサイトがあると結構見えてきます。WordPressで例を挙げると、必勝パターンは以下です。

・バックエンド強化用に超高速CMS実行環境「KUSANAGI」を採用
・JavaScriptやCSSなどのチューニングでフロントエンドを強化

※「KUSANAGI」https://s-port.shinwart.com/service/eva/kusanagi/

現在Googleの速度測定ツールでは、バックエンドだけやフロントエンドだけの強化では正直、高得点を出しにくいです。両方実施する必要があるのです。しかしながら、WordPressの場合、どのテーマを使うかによって、かなり得点に差が出ます。古いテーマを使っていたり、高速化を想定していないテーマだと、バックエンドだけやフロントエンドだけの強化だけでは、かなり厳しいです。

それに、クラウドによってパフォーマンスは結構差があります。私の会社である吉政創成株式会社はS-Portのクラウドユーザーです。当然自社サイトもGoogleの速度測定ツールで調査していますが、PageSpeed InsightでもTEST MY SITEでも高得点を頂いています。同じ環境で他のお客様のWebサイトを作りますが、クラウドがS-Portである分、高速になっているように思えます。
クラウドは後々実施するのは面倒なので、指定がない場合はS-Portのような速いクラウドで検討された方が良いと思います。
ちなみに、前述ではフロントエンドを個別にチューニングすることに触れましたが、今の時代では自動でチューニングしてくれるWEXAL® Page Speed Technologyという技術が出てきているので、是非そちらも見ていただきたいです。
※「WEXAL」https://www.wexal.jp/

そういう意味では、確実に高得点を取る例を書くと以下になると思います。

もちろん他にも方法はありますが、ここでは世界の約40%のWebサイトで導入されているWordPressを例に、高速化を実現できる例を書きます。

・クラウド:S-PortクラウドV-Series
・OS:KUSANAGI for Premium Edition(KUSANAGI+WEXAL)
・CMS:WordPress
・テーマ:TCDのICONIC(比較的新しく、高速なテーマ)

この組み合わせで作れば、確実に高速化し、Googleの速度ツールでは高得点が出ます。ただし、以下の基本が守られていることが前提です。

・画像サイズはマックス200KBまで。基本は100KB以下にする。
・プラグインは極力少なく(セキュリティの点でもそうですが、速度劣化につながることがあります)
・WordPress、プラグイン、テーマは常に最新バージョンにしておく。テーマ自体のバージョンアップが止まった場合、テーマの変更を考える。(最新の技術についていけず、速度劣化を引き起こすことがあります)

他にもあるかもしれませんが、ざっとこんな感じでしょうか。

興味がある方は、是非試してみてください。