何故人は池に硬貨を投げてしまうのか「ふつうのコイン落とし」 第24回 18年11月 / 最終更新:2018.11.06
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今や新宿名物ともいえる『巨大な怪獣の頭のオブジェ』のあるあのエリア。今でこそ真新しいお店が立ち並ぶ先端スポットとして生まれ変わりましたが、以前はもっとダークな雰囲気だったように思います。『新宿コマ劇前』と呼ばれていたあの場所。
筆者が若かりし頃、仲間と夜遊びに行く際の待ち合わせ場所として、よく利用しました。まぁ、新宿と言えばアルタ前が待ち合わせの定番ですが、向こうは日のあたる連中向けというか、女性向けというか。筆者だけかもしれませんが、男同士の待ち合わせでは、どちらかというと『新宿コマ劇前』を使う傾向がありました。
あの場所は、あの頃の新宿の『ダーク感』というか、淀みというか、他の場所にはない独特の空気のうねりがあったように思います。「殴られ屋」と書かれたプレートを首に掛けた一分間千円で殴り放題という不思議な方とかいました。今、どこで何をしているのでしょうか…
さて、そんな新宿ですが、当時コマ劇前と呼ばれたあの場所に、以前は噴水とかありました。その頃筆者はまだ学生で、一気飲みの全盛期ということもあり、新宿では毎夜、泥酔した前後不覚な若者が溢れていました。泥酔した若者が噴水に飛び込んだという武勇伝(?)もチラホラ。若者は気分が高ぶると水に飛び込みたくなるのかもしれません。道頓堀同様。
水を見たら…といえば、そんなどう考えても ”ご利益などなさそうなコマ劇前噴水” ですら、『硬貨』が数枚投げ込まれていたのです。筆者はそれが凄く気になっていました。トレビの泉じゃあるまいし。
2000年近い伝統(古代ローマ時代まで遡る)を持つトレビの泉なら分かりますが、こっちはディープな飲み屋街。ご利益など到底無さそうな新宿の噴水に硬貨を投げ込む心情が、当時の筆者も理解できませんでした。
★硬貨が投げ込まれてしまう条件
以下推測ですが、ご利益の有無に関わらず、
①サイズが適度(大きすぎず小さすぎず)
②底が見える水辺
…には硬貨を投げ込みたくなるのかもしれません。大きすぎる池だと投げる気が失せますし、底が見えない沼などに対しても投げ入れようと思わないように思います。底が見えない場合は、硬貨を投げ入れた!という達成感を感じないからかもしれません。
つまり上記、①、②を満たしてしまうと、常に硬貨が投げ入れられる危機性を伴う=硬貨投げ込みたい欲を発動させてしまうのだと思います。
ちなみに、以前筆者が入ったお寿司の全国チェーン店の入口にあった『池タイプの生け簀(いけす)』は上記条件が全て満たされていたのですが、もちろん硬貨が投げ込まれていました。硬貨投げ込みたい欲が発動されてしまったのでしょう。油断も隙もありません。
★お賽銭の行方
さて、お金を投げ込む…と言えば、もうひとつ『お賽銭』があると思います。
ただ、筆者も含め多くの方が、お賽銭の "その後" が謎だと思います。
もちろん最後は神社運営の経費として使われるというのは分かります。神社運営もお金が必要ですし。
とはいえ、何となく推測として、自分達が経費として使用する前に、集めたお賽銭をご神体の前に於いて、「彼らの願いを叶えたまえ!」…的なお祈りをささげてから、経費として使うのではないか…と想像をしていたのですが、どこを調べてもそのような情報は見当たりません。推測ではありますが、お賽銭においては、お祈りを捧げるような事実は無いのかもしれません。
どうやら考え方としては、パンパンと手を叩き、神様を呼び出した瞬間こそが大切なようです。あの瞬間に神々に願いを伝え、このお金(昔はお米)を奉納します!という発想であると。つまりあのパンパンと手を叩いたあの瞬間こそすべてで、この時 "神様とお話ができている" という発想になるので、その後神主さんがまとめてお祈りとかせずとも、特に矛盾はないと。
筆者などは初詣であまりにも混雑している時は、チャッチャとお祈りは済ませて、神主さんあとよろしく!的発想で済ませてしまうこともあるのですが、もっとあの瞬間に本気でお祈りすべきだったのですね。
ちなみに今はネット参拝、ネット賽銭などもあります。神々もプトロコルを通じて通信するのかと思うと、時代も変わったなぁと思います。
尚、筆者も知らなかったのですが、同じ『お賽銭』でも、お寺の場合は位置づけが違うようです。お寺へのお賽銭は「お金への執着を捨てますよ」という誓いや宣言を意味するようなのです。よってお寺でお賽銭を出して「お金持ちになれますように!」的なお願いをするのは、ある意味矛盾なのかもしれません。とはいえ、最終的には本人の気の持ちようではないかと思います。目標定めて、がんばるぞ!と宣言することに意味があるのだと思います。
★そんな硬貨(コイン)を楽しめてしまうコイン落としゲーム「ふつうのコイン落とし」
今回紹介するアプリは "硬貨つながり" ということで「ふつうのコイン落とし」です!ご利益があるかどうかは謎ですが、ふつうに楽しいアプリです!
やり方はごく簡単で、画面の上部をタップするとコインが落ちてきます。タップする位置に応じてコインが落ちる位置が変わります。まさにあのゲームセンターにあるコイン落としゲームです!
ゲームが進んでくるとコインだけでなく、メガネなどいろんなアイテムが出てきます。そして下にある箱に上手いことコインを入れると、ルーレットが回り、新たなプライズが落ちてきます。
ゲットしたプライズは、プライズリストにたまっていきます。
コイン以外もいろいろ落ちてきて、実に楽しい!
「ふつうのコイン落とし」、お勧めです!!
最後に、このコラムを連載している鈴与シンワートのS-Portクラウドサービスはアプリ関連のサイトが多く使用しています。
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