世界唯一の『酒場生まれのスポーツ』なのでは? ふつうのダーツ 第37回 19年12月 / 最終更新:2019.12.02
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1980年代初頭に放映された某国民的ロボットアニメの、"現代解釈版" の中で、筆者には見慣れない武器が登場するシーンがありました。
いい例えかどうか分かりませんが、天使の輪を金属製にして、回りをカミソリみたくしたものというか、輪になったカッターの刃というか…
その武器は作中で、輪の中に指を入れ、くるくる回して勢いがついたところで相手めがけて投げつけて攻撃していました。
そしてこの武器、空想かと思ったら、インドにちゃんと実在するのですね。
名前は『チャクラム』
フリスビーの武器版というか。結構威力もあるみたいで、竹ぐらいならスパっと切ってしまうみたいです。こええ!
投げる刃物と言ったら、手裏剣と投げナイフぐらいしか思い浮かばなかったのですが、世の中いろいろあるもんだなぁと。
◎数ある武器の中からブーメランを選ぶ謎
"投げる" つながりで行くと、筆者的に釈然としないのが、ブーメランなんです。ご存知アボリジニ(オーストラリア先住民)の伝統的な武器なのですが、あれでエモノを仕留めるというのが、どうしても納得できない。当たるか?いや、無理だろう。
当たったとしてもたいしたダメージにならないのではないかと思う。鳥ぐらいの小動物ならばいけるかもしれないが、小さい上に上空を高速にスッ飛ぶ鳥類に当てるには、相当神がかり的な熟練が必要。熟練する前に飢える(たぶん)。私ならもっと他の簡単な食料に走る(貝とか芋とか)
勝手な空想で、ブーメランは動きののろい生き物(もしかしてコアラ?)とかを標的にしてるのかな?と考えた事もある。食べちゃうのか、コアラを…。ただコアラに関しては、別に特殊な道具を使わずとも、容易に仕留められそうな感じがする。手づかみでいけそうというか。のろそうだし。
ただ、大人になりいろいろ調べてみたところ、実際アボリジニの使うブーメランはもっと重たく、ある意味、"ブン投げるこん棒" みたいなイメージのようです。その『ぐるぐる回る重たいこん棒』を獲物となる動物の頭部などにヒットさせ仕留めるという理屈。まぁ、それでも相当の熟練が必要だと思いますが。
◎武器発展の歴史は、いかに『熟練してない素人でも使えるか?』が重要
そう思うと、『矢』が登場したのは画期的な出来事だと思うのです。確かにまぁ矢も当てるには、ある程度の訓練が必要だと思うのですが、それまでの石やこん棒や槍(やり)とかに比べれば、遥かに『簡略化』してますよね。
石やこん棒や槍より『少ない力』で遠くまで飛ばせますし、何より狙いを定めるのが楽。石やブーメランじゃ、永久に鳥とか当たる気がしませんが、弓矢ならいけそうな気がします。
ちなみに、人類の歴史の中で最も長く使われた武器は『弓矢』だそうです。それだけ狩猟民族達にとって革新だったのでしょう。
そして、弓矢はそのルーツがはっきりしない上、オーストラリアの除く地上のほぼ全域に存在するそうです。なんだか不思議ですね。そうなると、逆に何故オーストラリアだけ弓が生まれなかったのかが謎なのですが。
◎弓を上回る簡略化された武器とは?
そんな弓矢も、とはいえやっぱり、『ある程度の熟練』が必要なことは確かだと思います。特に戦場では、練度=戦いの勝利へ直結してたと思いますし。つまり優秀な射手になるには、ある程度の『訓練』が必要と。
ただ、それをひっくり返したのが『銃』だと思います。初期の銃は性能面や命中精度、連射性などの問題から、弓矢に劣る時代もありましたが、性能向上と共に弓矢と銃の関係は逆転していきました。
弓矢が主流だった頃は、兵士はある程度 "訓練された人" である必要がありましたが、銃の普及と共に、特別な訓練をしていない『農民』も兵士になることができるようになりました。そうなると、農民は兵士より圧倒的に数が多いため、数の上で圧倒することができます。
つまり『熟練してない素人でも使えるもの』=『銃を積極的に採用した指導者』が、勝利を収めていったと。
その後、単発だった銃は更に機関銃へと進化し、より一層、"特別な訓練" は不要になった感じがします。石やこん棒を必死に投げてエモノを取っていた時代から、随分と変わりました。
現代風な言い方をすると、数に勝る『非熟練兵士』を、『労働リソース』に変化させることに成功した指導者が、勝利を掴んでいったのだと思います。なんとなくこれって、現代の仕事とテクノロジーの関係にも似てるように思います。仕事におけるテクノロジーの進化って、“難しくて一部の人しかできない仕事”を、誰でもできる簡単な仕事に変えていくことの繰り返しですよね。
例えば『計算』。昔は”正確な計算”ができる人は、訓練されたわずかな人だけでした。それこそ「そろばん」で計算してた頃は、長年苦労して『そろばん技術』を身につける必要がありましたし。「電卓」が登場した時は、そろばんほどの技術力は不要となりましたが、それでもある程度、訓練は必要でした。その後、表計算ソフトを使うようになってからは、入力さえ間違えなければ、正しい計算ができるようになり、更にAIが登場した今、入力すらしなくていい時代を迎えようとしています。まさに『誰でもできる簡単な仕事化』。
現代に生きる我々は、常にどうやって『非熟練な労働リソース』を活用できるかを、前より増して、強く意識する必要があるように思います。日本人はとかく”ある程度訓練や習熟してから仕事をさせる”という考えが根強いように思いますが、今のようにスピード重視の時代では、訓練や習熟を待つ余裕はない。ブルーカラー、ホワイトカラー問わず、いかに非熟練な労働層を活用できるかが、成功のキモだと思います。
◎そんな人類初期の武器『弓矢』をちょっぴり彷彿させてくれるゲームは?
さて、武器の話に戻します!弓矢を彷彿させるゲームといえば、やっぱりダーツですよね。ちなみにダーツの歴史は、最初は酒場で酒樽めがけて矢を放って遊んでいたのが、いつしか矢を手投げするようになり、手投げするなら短い方がいいやってことで、ダーツの矢ができたそうです。ダーツの矢と弓矢が似てるのは必然。
ちなみに筆者はダーツは激下手です。私より下手な人会ったことがありません。ただ、たまに当たりますよね。その偶然性もゲームとして愛され続けるダーツの魅力なのかもしれません。
今回紹介するアプリは『ふつうのダーツ』です!
最初に、ゲームの種類を選びます。酒場の雰囲気満載です!
レベルも選べます!
さあ!矢を放ちます!!緑の縦棒が左右にスライドするので、真ん中に来たタイミングでタップします!それと同じことを、今度は赤い横棒が上下にスライドするので、ちょうど真ん中に来た時にタップします!←この交点に矢が放たれます!
↑シュタッと矢がささるようで、爽快!スマホの中で酒場気分!
『ふつうのダーツ』おすすめです!
最後に、このコラムを連載している鈴与シンワートのS-Portクラウドサービスはアプリ関連のサイトが多く使用しています。
採用される理由はコストと柔軟な個別対応、そして技術者と直接話せるところが評価されているようです。
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