石垣の石は何故不規則?『ふつうのブロックくずし』 第45回 20年08月 / 最終更新:2020.08.18
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日本の石垣は何故不ぞろい?と常々疑問に感じていました。
日本刀をあれだけツルツルに仕上げる技術がありながら、石垣だけが不ぞろいボコボコなのは何故?
例えばピラミッド。拡大すると分かります。長方形に切られた『石』を重ねることで、見事な四角錐が作られてます。アステカ文明の石の神殿も、四角く加工された石を積み上げて造成されています。
エジプトとか日本から遠いのでここまで伝わらなかったのでは?と思うかもしれませんが、まったくそんなことはなく、近隣中国の『万里の長城』でも、四角に切り取られた石のブロックや、レンガが使われております。
日本の石垣の石は何故、不規則な形なのか?
もちろん日本の石垣も数種類あり、ほとんど加工してない『自然の石をそのまま積み上げるタイプ』(野面積みと言うらしい)から、石と石との間に隙間が生じないよう、『ある程度加工したタイプ』(切り込みハギと言うらしい)まであります。ただ、ある程度加工した『切り込みハギ』ですら、レンガのように『四角状』にして、大きさまで揃えて並べることは、ほとんどありません。
日本に石を平らに仕上げる技術がなかった?そんな馬鹿な。古くより石灯籠(お寺とか神社にある石の灯篭)作る技術があった我が国が、石を平らに仕上げることができない筈がない。
何か理由がある筈。
◎理由は地震のようです。
結局、地震のようですね。この国は地震の存在により多くの "基礎的事項" が決まってしまっているように思います。理由は耐震です。
綺麗な四角に加工した石を積み重ねるより、不ぞろいな石を積み重ねた方が、耐震性能は上がるようなのです。
真四角に加工した石だと、地震のエネルギーをモロに受けてしまう。ただ不ぞろいな石であれば、そのエネルギーを上手いこと分散・吸収してくれると。
ちなみに前述した『自然の石をそのまま使う野面積み』と、ある程度加工した『切り込みハギ』では、『野面積み』の方が耐震強度は高いようです。ただ、『野面積み』だと、石と石の間の隙間が多いので、たやすく兵士が登れてしまい、要塞としての効果が薄れてしまう。そこで安土桃山以降は、ある程度隙間を埋めた『切り込みハギ』が増えたようです。←見栄えもいいですし。
◎石垣の中身って何?
自分長年、石垣は中も石だと思っていたのですが、違うんですね。中は土です。外側に大きな石を置き、その内側に小さい石、更にその中に土という構造です。
石の上に乗っていて、何故あんな安定しているのかが、筆者積年の謎でしたが、中は土だったようです。
◎江戸城の天守閣の石垣、現存しています!
あまり知られてないのですが、今は無き江戸城ですが、その石垣(江戸城天守台)は現存し、皇居東御苑内で一般公開されています。筆者も一度訪れたことがあるのですが、この場所に以前、家康が居たのかもしれないと思うと、感慨深いものがあります。
◎コンクリートブロックVS石垣
近代に入り、コンクリートブロックと石垣との強度実験が行われたことがあります。自然環境との調和の観点から、高速道路の一部で石垣(野面積み)を使いたいという希望を受け、実験を行ったそうなのですが、耐荷重能力は、石垣(野面積み)の方が1.5倍から2倍の強度があったと!
結果、新名神高速工事の土台の一部で使用されているそうです。石垣すごいですね。
◎ブロックといえば!
さて、ブロックといえばですが超有名なゲームがありますよね!ブロック崩しです!今回はそのブロック崩しをスマホでお手軽に楽しめるアプリを紹介します。思えば筆者の最も古いゲームの記憶は、ブロック崩しでした。
↑このアナログな雰囲気が、ノスタルジー心をくすぐります。
↑説明不要なシンプルさ!タップすればボールが飛んでいきます!事前知識ゼロで開始できます。
あとはもう、小気味よくボールを打ち返していくだけ!パワーアップアイテムをキャッチすれば、バーが広がる等、より強化されます。
ふつうのブロックくずし、お勧めです!!
最後に、このコラムを連載している鈴与シンワートのS-Portクラウドサービスはアプリ関連のサイトが多く使用しています。
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