OpenStackクラウド上にオープンソースのECアプリケーションを構築する 第06回 17年05月 / 最終更新:2017.05.09

こんにちはー。野田貴子です。今回は開発者メーリングリストの要約版を送付します。
昨今、OpenStackの注目度が高まっており、OpenStack開発者メーリングリストやコラムをチェックしている人も多いと思います。
英語が苦手な方にとっては、日本語で要約版があると助かるのではないかと考え、月間のダイジェストとして日本語訳したものを
お伝えすることにしました。

以下の意訳文をお読みいただき、興味があるもののみ英文の原文を読まれるとよいと思います。
興味がある方はご参考ください。海外動向を理解する上での参考になれば幸いです。

さて、みなさんはOpenStack上で動いているECサイトがたくさんあることをご存知でしょうか。
ECサイトを運用している方々は、OpenStackをビジネスの基盤としてどのように使用しているのでしょうか。

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電子商取引の基盤として、モバイル、電子ファンド振替、インターネット・マーケティング、オンライン取引処理、
在庫管理システムといった技術を活用したオンライン売買は、クラウド環境でも実現することができます。

OpenStackを使ったECサイトの例としては次のものがあります。
・ベスト・バイ
・ウォルマート
・overstock.com
・eBay
・Staples(アメリカのオフィス用品大手)
・ナイキ
・Snapdeal(インド最大の通販サイト)

なぜOpenStackのECワークロードが普及しているかといえば、OpenStackは低コストで、大規模なスケーラビリティや
グローバル展開における柔軟性があり、迅速な進化を続け、優れたコミュニティ・サポートを行なっているためです。

予測不能なブームや季節のような周期ごとの需要に対応するためには、ITリソースを柔軟かつ自動的に利用することが必至です。
OpenStackのクラウド環境ではITリソースを自動的に準備し、負荷に基づいて動的に規模を拡大縮小するように設定することができます。

このEコマース・リファレンス・アーキテクチャには、OpenStackサービスを使用して既存OpenStackクラウド上に
オープンソースのECアプリケーションを構築する方法が書かれています。
次の図はアプリケーションのアーキテクチャを示したものです。
Community Application Catalogで提供されているHeatテンプレートは、OpenCartとLAMPのオープンソースのサンプル・
アプリケーションを使用してソリューション全体を構築します。
パッケージには自動スケーリングと手動スケーリングのための2つのテンプレートが用意されています。

このアーキテクチャは、Enterprise Working Groupのメンバーによって開発される一般的なワークロードに向けたものであり、
コントリビューターの企業について描いたものではありません。

ターゲットのOpenStackクラウドはこの下にある6つのプロジェクトで構成する必要があります。
デプロイ・テンプレートにはHeat、自動スケーリングにはHeatとCeilometerが必要です。
Troveも参照されていますが、このサンプル構成では使用していません。

サンプルで使用したOpenStack Services (46個中10個)

※本コラムは以下のブログを意訳したものです。
引用元
https://www.openstack.org/software/sample-configs#ecommerce

※本コラムは原文執筆者が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。