パブリッククラウドサービス(IaaS)の解説と活用術を紹介します 第02回 22年08月 / 最終更新:2024.08.06

法人向けデータセンターサービス・クラウドサービスの鈴与シンワート

パブリッククラウド

鈴与シンワートは、2010年よりパブリッククラウドサービスとして、S-Port Cloud Vシリーズを提供しております。すでに10年以上の提供実績をもつサービスとなりましたが、ご利用にあたって改めて有用となる情報を発信していきたいと思います。

パブリッククラウドとは?

パブリッククラウドは、クラウドサービス提供事業者が構築したネットワークやサーバ等のリソースに、利用者がインターネットなどを介してアクセスし、データの保存や処理、アプリケーションの実行などを行うクラウドサービスです。

プライベートクラウドとの違い

パブリッククラウドは、クラウドサービス提供事業者が所有・管理するリソースを、他のユーザーと共同で利用します。ユーザーは独自にデータセンターでクラウド環境の構築および維持をする必要がありません。

一方、プライベートクラウドは、ユーザーがクラウド環境を構築して所有・管理するため、リソースを占有することができます。また、パブリッククラウドに比べてカスタマイズ性が高いといった違いもあります。

パブリッククラウドサービスのメリット

初期導入費用の負担が少ない

クラウドサービス提供事業者が用意した環境を利用するため、自社でサーバやネットワークを構築する負担がなくなり、手軽に導入できます。

運用コストの軽減が可能

クラウドサービス提供事業者の環境でリソースの追加や変更が可能なため、都度必要なハードウェア、ネットワーク、ソフトウェアなどを自社で購入・契約する必要がありません。また、プラットフォームのメンテナンスや障害対応もクラウドサービス提供事業者が行うため、運用コストの軽減が可能です。

柔軟なシステム構成が可能

プライベートクラウドの環境では、例えば、一時的なリソース不足が発生した場合に、リソースを追加購入して対応しますが、ピークが過ぎてリソース不足が解消すると、購入したリソースは無駄となります。

一方、パブリッククラウドの環境では、必要に応じてリソースを増減できる柔軟性があります。

パブリッククラウドサービス利用時の注意点

障害対応はクラウドサービス提供事業者まかせ

サーバやネットワークなどに障害が発生した場合は、クラウドサービス提供事業者が対応するため、自社のエンジニアに負担はかかりません。しかし、障害発生状況や対応状況についてはクラウドサービス提供事業者からの報告がなければ詳細の状況を把握することができません。

独自カスタマイズができない

利用できるリソースなどは、契約したサービスによって決まっているため、独自のカスタマイズが必要なシステムを構築したい場合には不向きです。

利用中のサービスと互換性がないことがある

利用中のアプリケーションやデータベース、OSなどがパブリッククラウドに対応していないことがあります。契約する前に、互換性を確認しておくとよいでしょう。

鈴与シンワートのパブリッククラウドサービス

1.鈴与シンワートのパブリッククラウドサービス

S-Port Cloud Vシリーズは、VMware vSphereを基盤技術とした鈴与シンワートが提供するパブリッククラウド(IaaS)サービスです。2010年のサービスリリースより、10年以上の提供実績を誇り、常時信頼性や利便性を追求し、進化を続けています。

現在では、AWSをはじめとして広く利用されているパブリッククラウドですが、弊社サービスの特長は以下の3点です。

・お客様の負担を軽減する、マネージド型クラウドサービス
・物理基盤は冗長構成をとっており、HA構築を標準とする高い信頼性
・導入後も専門のエンジニアによる充実したサポート体制で安心安全

パブリッククラウドサービスは、利用者で完結するセルフ型クラウドサービスが主流ですが、初期構築時や運用時に不安のある利用者には、人(営業、技術)が介在する弊社のマネージド型クラウドがおすすめです。

2.鈴与シンワートのパブリッククラウドサービス S-Port Cloud V Series

S-Port Cloud Vシリーズでは、仮想サーバをはじめとする、パブリッククラウドサービス(IaaS)として必要とされる多数の機能を提供しています。しかもその多くを標準機能として実装しているため、コスト増の心配もありません。それでは、S-Port Cloud V Seriesに実装されている機能を見ていきましょう。

・仮想サーバ
CPU、メモリ、ストレージ、NICなどを利用者の要望に合わせて提供します。
標準メニューでは、Low/Middle/High/Extra-Highの4パターンから選択していただき、必要に応じて各リソースの追加が可能です。
また、OSは、無償のOracle LinuxやUbuntu、有償のWindows Serverなどから選択できます。

<標準機能として提供される付帯機能>

・インターネット回線
200Mbpsのインターネット回線を提供します。
※ベストエフォート回線

・グローバルIPアドレス
グローバルIPアドレスを1個提供します。
※弊社保有のグローバルIPアドレスより貸与

・DNSサーバ
弊社所有のDNSサーバ(正/副)を提供します。

・専用ファイアウォール
仮想ファイアウォールを提供します。

・専用ポータルサイト
仮想サーバの電源OFF/ON操作やコンソールアクセス、専用ファイアウォールの設定変更などが可能なポータルサイトを提供します。

<有償オプションおよび連携サービス>

・専有ロードバランサー
マネージドサービス(運用監視サービス)
・バックアップサービス
・ドメイン取得サービス
・SSL証明書発行サービス

※上記以外にも様々なサービスを提供しております。

S-Port Cloud Vシリーズでは、あらゆるご要望に対応する仮想サーバの構築柔軟性はもちろん、インターネット回線やファイアウォールなどの付加機能が標準で提供されていることは、利用者の安全安心につながります。

また、従量制料金ではなく、定額制料金という点もコスト管理の面で安心できるポイントです。

S-Port Cloud Vシリーズ サービス概要S-Port Cloud Vシリーズ サービス概要

3.鈴与シンワートのパブリッククラウドサービス S-Port Cloud V Seriesのおすすめポイント

パブリッククラウドサービスの利用を検討する上で重要視される、S-Port Cloud Vシリーズのおすすめポイントを3点ご紹介します。

①機能性
仮想サーバ構築におけるリソースの柔軟性はもちろん、インターネット回線、グローバルIPアドレス、DNSサーバなどが標準で提供されます。

②安心安全
標準の専用ファイアウォールをはじめとして、DDoS対策やWAF、バックアップサービスなどのセキュリティサービスが充実しています。
また、ISMSクラウドセキュリティ認証(JIP-ISMS-517<ISO27017:2015>)も取得しており、外部機関に認められた安心安全なクラウドサービスです。

③運用
セルフ型サービスではなく、人(営業、技術)が介在するマネージド型サービスの為、困った時は気軽に相談可能です。
またコスト面に関しても、定額料金制のため、従量課金制でありがちな突発的なコスト増加に悩まされることもありません。

鈴与シンワートのパブリッククラウド活用シーン

公共系Webサイトの基盤として利用

公共系Webサイトを支えるインフラとして、S-Port Cloud Vシリーズの仮想サーバ+専有ロードバランサーオプション+WAFサービスの組合せで安定運用を実現しました。

公共系Webサイトの基盤としてパブリッククラウドサービスを利用

SaaS基盤として利用

SaaSを支えるインフラとして、S-Port Cloud Vシリーズの仮想サーバに、DDoS対策サービスやマネージドファイアウォールサービスといったセキュリティ対策を導入し、高い安全性と可用性を実現しました。

aaS基盤としてパブリッククラウドサービスを利用

あとがき

今回はパブリッククラウドサービス(IaaS)のご紹介をさせていただきましたが、鈴与シンワートの特徴であるマネージド型クラウドサービスというポイントは如何でしたでしょうか?普段、AWSやAzureなどのセルフ型クラウドサービスをご検討・ご利用いただいている方にとっても、もしかすると新しい発見があったのではないか、と思っております。

今後も、弊社サービスの紹介をはじめとした、様々な情報発信を予定しておりますので、是非ご期待ください!

お問い合わせフォームはこちら
https://www2.shinwart.co.jp/l/907272/2022-01-17/3nzm9

S-PortCloud Vシリーズのサービス詳細はこちら
https://s-port.shinwart.com/service/cloud/type_v/

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https://s-port.shinwart.com/

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