大人のアプリ広場

著:吉田幸助氏

世界におけるスポーツ漫画の特殊性とその変化について『シュートの達人』第19回 18年06月更新

「○○に憧れて」

若者のスポーツを始めるキッカケはだいたいこのパターンが多いのではないでしょうか。

この「○○」にはその時代のスター選手の名前が入る場合もありますが、日本の場合は「漫画の名前」が入る事も多いように思います。

日本が誇るスポーツ漫画。

その影響力はすさまじく、今や世界のスポーツ界へも影響を与えております。

特に1981年に連載開始した超有名サッカー漫画は日本だけでなく、世界各国あらゆる国へ輸出され(この漫画の作者が言うには「サッカーがプレイされている国で放映されてない国は無い」とのこと)、世界的スタープレイヤーの一部も、その漫画の影響を公言しております。

ある意味、日本のお家芸です。

そしてこのスポーツ漫画というジャンル、世界的にみればかなり特殊で、容易く漫画の後発国に真似できない独自性も持ちます。そしてその『中身の多様性』も後発の追随を許さない状況です。

◎日本のスポーツ漫画の特殊性

以前、アメリカの映画監督日本の漫画について語るシーンがあったのですが、日本のスポーツ漫画はかなり特殊だと語っておりました。

スポーツと漫画を結びつける発想は、少なくともアメリカには無い、更にストーリー展開など、どのように進めていいかサッパリ見当がつかないと。

そういえばアメリカ映画の中で、実はスポーツはそこまで見かけないように思います。モチーフとしてはマイナー。飛び抜けた大ヒットまで勝ち取った作品は、少数ではないでしょうか。 そしてだいたいパターンは似ています。弱小チームが努力し、がんばって、勝利を掴むのが定石。

1994年、当時大人気だったお笑い二人組の片方が『日本から来た野球選手』という設定で登場したハリウッド映画(何の映画か分かりますか?)などはそのパターンです。弱小チームが大逆転!いかにもアメリカな香りを感じるハリウッド映画でした。

米国スポーツ映画は、時代が変われど、”弱小チームが大逆転!” パターンからは抜け出すことができないのかもしれません。そしてスポーツを扱う作品の数も、アクション系などに比べれば、実は少数なのかもしれません。メジャージャンルである日本のスポーツ漫画とは対照的です。

そんなアメリカスポーツ映画中、筆者の中でほぼ唯一じゃないかと思える大ヒット作品は、ボクシングを題材として、その後アクションスターとして大活躍するハリウッドスターが初出演・初監督した映画だと思います。(何だか分かりますか?)あの作品、1976年の作品なんですね。筆者個人的には、この映画は今見ても心の刺さるものがあります。アカデミー賞まで受賞した数少ないスポーツ映画だと思います。

◎日本のスポーツ漫画の傾向

さて、話を戻して日本のスポーツ漫画ですが、概ね以下3ジャンルに分類することができるように思います。

①必殺技インフレ系
②純粋技術向上系
③スポーツの皮をかぶった恋愛漫画

まずは①必殺技インフレ系について。

この分類の代表といえば、日本のスポーツ漫画界の原点とも言える、1966年に連載を開始した野球漫画です。『魔球』で有名なあの作品。

投げたボールが消えてしまったり、複数に見えたり(分身魔球)という、いわゆるトンデモスポーツ系と呼ばれるもの。必殺技が出て、それを乗り越える必殺技が出て、更にそれを越える必殺技が出て…という『超人技のインフレ』が果てしなく続く、強者の無限ループタイプです。たしかこの野球漫画でも、ライバル選手が『ビルを解体する時に使う1m程の鉄球』をバットで打ち返すシーンがあったように記憶しております。野球の前に死にます。

日本のスポーツ漫画界は長い間このタイプの呪縛から逃れることができませんでした。その後1981年、日本サッカー界に稲妻のように登場する登場の超人気サッカー漫画も、まさにこの必殺技インフレ系。双子の選手が宙を舞ったり、ほぼ直角に曲がるシュートとか、コンクリートの壁を砕くようなシュートとか、完全に好き放題。サッカーの常識からあまりにもかけ離れています。

70年代に登場したバレーボールやテニスを題材としたスポーツ少女漫画も、どちらかというとこのパターン。日本スポーツ漫画界はこの呪縛から長年逃れられなかったように思います。

そして②純粋技術向上系について。

必殺技を中心とする日本のスポーツ漫画の長い呪縛を華麗に解き放つことに成功したのが、1990年に搭乗した超人気バスケ漫画(何だかわかりますか?)

ここに来てようやく、これまでの必殺技系&限りなくギャグに近い非現実的スポーツモノから、シビアな人間ドラマへと成長することができました。日本スポーツ漫画のレベルを一段上げたように思います。

もちろんこの漫画以前にもリアルスポーツ漫画はありましたが、ここまで人気を博したのはこの漫画が初めてのように思います。あの時代、この作品の人気は凄まじいものでした。

バスケ技術の純粋な向上と、仲間との絆がこの漫画の主題。ボールは消えないし、コンクリートの壁も砕かない。最後の試合を決めたのは派手なダンクシュートではなくて、バスケの基礎としてコツコツ練習したレイアップシュートでした。これぞリアルスポーツ漫画。

この成功は後のスポーツ漫画へ多大なる影響を与えたように思います。比較的最近の『メジャーリーグでの活躍を目指す若者の活躍を描く漫画』なども、この流れを汲んでいるように思います。あのバスケ漫画の成功がなければ、ここまで注目されなかったかもしれません。

そして最後は③スポーツの皮をかぶった恋愛漫画です。

死んだ双子の弟と幼馴染の女の子の夢を叶える為に甲子園を目指す有名野球漫画(夏休み再放送の定番。何だか分かりますか?)が、これに該当します。

実際読むと分かりますが、この作品、完全に恋愛漫画です。野球してるよりデートしてるシーンの方が多い巻もあります。冷静に考えて欲しいのですが、スポーツと恋愛って最も対極なもののひとつです。

スポーツと恋愛ですよ!!!

この対極の二つを混ぜ合わせた作品なんて、少なくともハリウッド映画にはない。
インド映画にもカンフー映画にもない。全ジャンル超越して、日本の漫画だけに生まれた固有の奇跡です。

この野球漫画はその難しい壁を容易く超えてしまいました。当時かなりの大ヒット。今でも再放送されていますし。

この作品が漫画界に与えた影響は、『実は漫画なら、ほとんどのスポーツと恋愛を結びつけることができてしまう』という事実を広く世界に知らしめてしまった点です。新しい扉を開いてしまった。

この作品読めば分かりますが、正直、野球はどうでもいいです。別に野球じゃなくても話は成り立ってしまいます。この作品は『甲子園』というキーワードが分かりやすかっただけで、大部分はサッカーでも水球でも成り立ちます。

これまであり得なかった『スポーツ』という『恋愛』という、決して結ばれることの無かった極と極との『華麗な対極』を見事に結びつけてくれた金字塔的作品。これがこの野球漫画。

この後登場する美少女が主人公の柔道漫画も、こういった下地があったからこそ、人気を博したのかもしれません。その意味で、恋愛とスポーツを結び付けたこの野球漫画の功績は大きい。

そして最近では百人一首と恋愛を結びつけた漫画も人気を博しております。

百人一首と恋愛???????

僕の知る百人一首では1000年経っても恋は芽生えないようなイメージだったのですが、そうではないのかもしれません。おじさん世代にはもう理解できません!そもそも百人一首はスポーツなのでしょうか。

もしかしたらこのあの時のあの野球漫画のヒットがなければ、百人一首と恋愛という潮流は生まれなかったかもしれません。企画の段階で却下されていたかもしれません。スポーツ漫画の守備範囲を広げてくれたあの野球漫画の功績は、日本漫画界においてあまりにも多大です。

 

◎ちなみに筆者が少年時代に選んだスポーツは…

実は筆者はサッカー少年でした。あの時流行ったサッカー漫画の影響が直撃しました。まぁ今は全くプレイしませんし、観戦もしませんが、代表戦ぐらいは見ます。

常々、PKって残酷だなぁと思います。練習して努力して日々競争に勝ち残っても、頂上決戦でたまたまPK外すだけで、もはや戦犯ですからね。残酷です。

ちなみにPKの成功率は約8割。たまたま2割に入ってしまった選手は、悲劇としか言いようがありません。

今回はそんなPKも扱うアプリを紹介します!こっちは気楽に楽しめます。大人のアプリ『シュートの達人』です!

シュートにフォーカスしたアプリ。

ゲーム内のプレイヤーとボールを打ち合う「PLAY」と「PK」が楽しめます。

「PLAY」の方はエアホッケーに近い雰囲気。

↓この画面では微妙に地味ですが、実際プレイするとボールが機敏に動きます。

軽くスピード感があります。

実は結構燃えます!

そしてPK画面です。

↑これを指でぽーん!とはじくと、シュートを打つ事ができます!
これ、ほのぼのしていて、すごくなごみます!筆者はこのゆるい感じがすごく大好きです!

『シュートの達人』、お勧めです!

 

 

最後に、このコラムを連載している鈴与シンワートのS-Portクラウドサービスはアプリ関連のサイトが多く使用しています。
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