『ふつうのブラックジャック』でスマホでカジノ気分! 第22回 18年09月 / 最終更新:2018.09.05

IR法案(統合型リゾート(IR)実施法案)が成立しました。いろいろ物議は醸しておりますが、観光立国として更なる収益源の確保として考えれば、筆者個人的には賛成です。もちろんカジノには負の側面もあることは事実ですので、様々な課題はあると思いますが、この国は問題解決能力の高い国です。日本は日本のカジノ制度を作ればいいのではないでしょうか。

さて、今回のIR法案成立で一気に日の当たる職業となったのが、『カジノディーラー』。ルーレットを回したり、カードを配り、チップの計算を瞬時に行うなど、かなり特殊な能力が必要とされる仕事ですが、これまで日本では職業として成立しにくかったことは事実。カジノ(賭博を行う施設)自体が違法だったのですから。もちろんお金をかけずにゲームのみを行う施設なら合法ですが、数は少ないですよね。

それが一気に日の当たるポジションに躍り出ました。大躍進です!カジノディーラー養成学校への入校希望者も確実に増えると思います。

以下、筆者の推測ですが、パチンコ業界の方からの転職が多いように思います。パチンコ業界に従事する方の絶対数も十分な上、接客業という点でも親和性が高いと思います。ただ、カードをさばいたり、ルーレットを回したり等、『指先の器用さ』も求められるので、難しい面もあると思いますが。

そしてこの職業、語学力も求められることになると思います。海外旅行客がターゲットなのだから当然。そうなると、初期段階では海外からの人材を登用する可能性が高いように思います。スポーツで海外コーチを招くのと同じように。

いろいろ最初の混乱はあれども、上手い事受け入れるのではないかと思います。この国は何事も取り入れるのが上手い。個人的には和装の女性ディーラーがいても話題性があっていいのでは?なんて思います。日本にしかないカジノという側面から、様々なアイディアが出せる筈です。

◎一気に脚光を浴びた業界

IR法案と共に脚光を浴びたカジノディーラーと同様、『突然脚光を浴びたもの』といえば、筆者は『地図業界』を思い浮かべます。

この業界、歴史は長いもののどちらかといえば地味な存在。業界影響力も少なく、ビジネスの中心か?と言われればそうではなかったように思います。

この業界を変えたのはカーナビの登場(1990年代)です。GPSを利用した一般向けサービスの大躍進。この風向きの変化はこれまで日の当たらない存在だった『地図』の市場価値を一気に押し上げました。こうして一躍スポットを浴びることとなった地図業界は拡大を続け、日本の『最大手地図メーカー』は拡大を続け、現在は東証一部上場企業まで登りつめております。

ただこの躍進を支えたのは、単に『風向きが変わった』だけではないと思います。

日の当たらない時代も、非常にクオリティの高い地図の制作を続けていたのだと思います。だからこそ、"新しい風" を確実につかむことができ、その後の躍進につながったのだと思います。

◎ラーメン屋店主がスター扱い?

"風向きの変化と共に脚光"という側面では、筆者はもうひとつ『ラーメン屋』が思い浮かびます。

今やラーメン屋店主は花形職業。有名店は行列ができ、テレビや雑誌の取材、有名店になればコラボカップ麺の発売、そして海外に支店を進出したり等、ある意味スター扱いです。筆者が訪れたシンガポール、ニューヨークでも日本のラーメン店を見かけました。既にラーメンは『世界で戦える職業』です。

30年前、誰もそんなこと想像しなかったように思います。

筆者が幼かった1980年代、どちらかというとラーメン屋は他の料理に比べ『少々落ちる存在』であることは否めませんでした。あの頃のラーメン屋といえば、油ぎった店内のべとつくテーブル、不愛想な店員、漫画雑誌やスポーツ新聞が乱雑に置いてあり見上げるとテレビ…のようなイメージでしたが、随分変わりました。(そういえば今、テレビが置いてあるラーメン屋って随分減りましたよね)

当時の漫画などでも、"パッとしない登場人物のお家" が、ラーメン屋という設定だったりしました。ラーメン屋はどちらかというと『地味』だったのです。

ラーメンは料理の中では比較的新しいジャンルだと思います。諸説ありますが基本的には戦後の食べ物です。この未完成なジャンルの食べ物に対し、果敢に挑戦を挑んだ結果、素晴らしい食の文化として発展したのだと思います。30年前、誰がニューヨークに行列のできるラーメン屋ができる状況を想像したでしょうか。

◎ラーメン業界の躍進を支えた影の存在

以下、筆者の推測ですが、ラーメン業界の躍進を支えることとなる要素のルーツは『バブル期のグルメブーム』だと考えております。あの時のブームの主役は高級料理でしたが、あの時期発展した『食べ物とメディア』の『強力タッグ体制』が確立されたことが重要ではないかと。

つまりこの時期に、『美味しいお店』を『メディアで取り上げる』という "流れ" が出来たことが重要だと考えております。

そんなの当たり前では?と思うかもしれませんが、世界的にはかなり特殊です。一日中ニューヨークでテレビをつけていても、街中にある美味しいお店をレポーターが紹介する番組など1秒も流れません。

日本でこの流れが作られた理由は、『グルメブーム』だと思います。

グルメブーム以前、街中の美味しい料理屋を紹介する番組なんてそんなに多くありませんでした。ワイドショーでたまーに紹介される程度。

それがグルメブームで一気に変わりました。テレビはこぞって美味しい料理を紹介し、お店を紹介し、お客様がお店に足を運ぶきっかけを作りました。美味しいお店を紹介する雑誌が数多く出版されたのもこの時期。

つまりこのタイミングで『美味しいお店を日本中に知らしめる社会システム』が確立されたことになります。

その社会システムは、バブル崩壊後も残りました。そしてその紹介する料理ジャンルも、手頃な価格で十分楽しめるラーメンに注目が集まるように。ラーメン店主がスターのような扱いを受け始めるのもこの時期からです。

そして今や休日のテレビ番組なんてほとんど『美味しいお店を紹介する番組』ですからね!どんだけ食べるの好きなんだ?と思います。テレビつけてるだけで食べ物!食べ物!食べ物のラッシュ。SNSの発展もラーメン発展に一躍買っているように思います。

30年前、誰がこの状況を想像したでしょうか。ラーメン屋が世界進出なんて、冗談の世界だったと思います。

筆者はこの発展を下支えしたのは『美味しいお店をメディアで紹介する社会システム』が誕生したという、"風向きの変化" があったからだと考えております。

同時にラーメン業界が不遇だった時代に、愚直なまでに最高の味を追い求めた『職人』達が存在したからだと思います。あの頃必死に味を求める連中がいなければ、この『風』は一過性のブームで終わっていたのではないでしょうか。文化として定着したのは、確実に彼らの功績。そうでなければ今でも日本のラーメン屋の大半は、薄汚れたラーメン屋のままだったように思います。

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