イチローくんの日曜日 ロボットバトル シミュレーション 第28回 19年03月 / 最終更新:2019.03.01

1979年に日本で始まり、今もそのシリーズが続く『国民的ロボットアニメ』。それはもう無垢だった筆者にとっては、面白くて面白くて。

とにかく全てが新しくて、カッコよくて。あの衝撃というか、興奮というか、日本を巻き込んだ大ブームの中にいた筆者は、なんだか分からないけど、身体の中から湧き上がるエネルギーのやり場に困ったことを記憶しています。

そして当然、こう思う訳です。「将来僕は、このロボットのパイロットになろう」と。

大人の感覚でこの夢を分解すれば、実現に至るには『相当の課題と相当な奇跡』を総動員する必要があるかと思いますが、そこはまぁ、無垢な少年による、邪気の無い空想。

そしてまぁ、当然といえば当然ですが、筆者は未だに二足歩行ロボに乗る機会には恵まれておりません。

◎仮説:実際乗ってみたらどうなるだろう?

滅茶苦茶乗り心地が悪いことは確かだと思います。『警察がロボットを導入した』という設定のロボットアニメ(1980年代後半)があったのですが、そこのワンシーンで、歩行ロボ未経験の人が最初に乗った時に、「酷い乗り心地だ…」といって、酔いまくっていたシーンがあったのですが、恐らくそれが事実。

巨大な鉄の塊の中に人を乗せ、ズシズシ歩かせたら、どれだけの振動になるのか。更に『格闘』までしたら、中の人間は滅茶苦茶になると思います。鍋の中に豆腐を入れてぶんぶん振りまわした状態。酷い『ムチ打ち症』にはなりそう。

そもそも人間は、振動には強く出来てないと思います。自然界では、ズシン!ドカン!という、衝撃に長時間晒され続ける状況は、実はあまり起きない。象が横を歩いたって、地面は揺れませんし。人体はそもそも、振動と衝撃に耐えられるよう出来てないのです。

その事実を知ってか、大半の交通手段は、『振動を如何に減らすか』が、開発の課題だったと思います。車も電車も飛行機も。

更にそして筆者は、巨大ロボットが実現した際の『操縦方法』が、気になって仕方ありませんでした。

◎ロボットアニメと、操縦方法の歴史

日本アニメ界でもかなり初期の方(1963年)に登場した『少年が鉄でできた巨大ロボットをコントローラーで操る』という設定の作品がありましたが、あの作品は凄いです。

巨大ロボを操るコントローラーに、レバーが二本しかありません。

シンプルな箱の上に、レバーが二本あるだけです。これでどうやって操縦?ラジコンだってもっと複雑だ。たった二本で、立つ・座る・移動する・空を飛ぶ・掴む・殴る・その他諸々を実現するという、その理屈が筆者は理解できない。

ただ、あの作品、技を繰り出す時は、必ず声に出して何かを叫ぶのですが、もしかしたら音声認識?などと勘ぐってしまいます。時代を超先取り。

◎『1979年開始の国民的ロボットアニメ』の操縦方法(仮説)

しかし、この『2本のレバーでロボット操縦しちゃうぜ』発想は、その後に登場した、『1979年開始の国民的ロボットアニメ』でも、実は大差が無かったように思います。

コックピットがあり、ボタンは多数あるものの、基本レバーは二つです。右と左。

ただ、作中から推測するところ、動きを予め『プリセット』しておき、それを呼び出すことで操作しているように感じます。そうなると、パイロットの腕は、『どれだけ早い速度でそのプリセットを呼び出すか?』に係るような気がするのですが、それだと何だか興ざめしてしまいます。

とはいえ、いくらなんでも全てをプリセットしておくことは不可能なのではないか?と思ってしまいます。想定外の動きもある筈。指の動きとか複雑だし。

それについては恐らく、『プリセットでカバーできない領域』については、手の動きをそのままメカ上で再現できる『グローブ』のようなものを装着することで、実現するのだと思います。

前述の『警察がロボットを導入した』という設定の作品の中でも、そんなシーンがありました。この技術は、既に実現化されていますよね。

しかし、それらを動員したとしても、人体の動きを再現することは絶対に難しいように思います。人体はそんなに単純じゃない。

◎ロボット操縦の新時代『脳内直結』

そこで最後に登場したのが、『脳内直結』ですよね。1995年に始まった『社会現象にまでなったアニメ作品』が、この操縦スタイル。ようやくここで、理屈で説明できそうな設定が登場したように思います。

神経回路をつなげて機体を操作するのですが、それによる人体への影響などが、作品の重要なテーマにもなっておりました。

脳内の信号をキャッチして、それを動作に変えるという試みは、現在相当研究されています。以前は脳内にチップを埋め込む必要があったのですが、今はヘッドセット等を通じて、脳内の信号をキャッチし、ロボットアームを動かす実験に成功。

これが実現すれば、いよいよ巨大ロボを自由に操れる可能性が、現実となります!(振動の問題がクリアできればの話ですが)

ちなみに「脳の信号をキャッチする」という話だと、某、世界最大のソーシャルネットワーキングサービスでも、頭で考えた言葉をそのまま拾い上げ、文字に起こす研究をしているといった話も聞いたことがあります。実用化した際は、キーボードは不要になるのかもしれませんね。

◎しかし…

ただ、筆者には以前から、解消出来てないモヤモヤがあります。

そもそも人を乗せる必要はあるのだろうか?と。

無人戦闘機は実用化されています。ロボットについても、わざわざ腹の中の人を乗せて、危険にさらすことに、必然性を感じません。パイロットは遠隔地に置いて、電波を飛ばして操作すればいいだけではないかと。何も身を危険にさらして戦う必要は無いように思います。

ただ、これやった瞬間にドラマ性が無くなりますよね。娯楽作品はハラハラさせないといけません。安全なところで安全に戦う主人公の姿に、誰も共感もハラハラもしないことでしょう。

それにそもそもこれらはフィクションです。現実に即している必要なんて無いのです。

とまぁ、結論としましては、楽しければそれでいい、そんな感じだと思います。

◎イチローくんの日曜日 ロボットバトル シミュレーション ゲーム!の紹介

さて、今回紹介するアプリは、もちろんロボット系!とはいえ、潔いぐらいゆるゆるな感じの、楽しいお気楽アプリです!難しい操縦要素は一切皆無で、簡単に楽しめます!

概要を言えば、部品を集めてロボットを作り、危険な地球外生命体と戦うという設定!その戦い方も、ひたすらタップ!という至極単純なルール!

最初からゆるさ満載です。

左下の[回収]ボタンを押すと、部品回収の画面に切り替わります。

ひたすらタップして部品を拾っていきます!

組み立ても、猛烈に簡単です![組み立て]画面を開いて、タップするのみ!このゆるゆるなロボットに地球の命運がかかっております!

そして[戦う]画面を開いて、戦います!

バトルシーンです。このゆるさがたまらない…。左が自分のライフゲージで、右が敵のライフゲージです。

あっけなく負けてしまいました。異星人手ごわい・・

ただ、大丈夫!与えたダメージはそのまま残ってるらしいです!

派手なアクションを繰り広げるロボットも素敵ですが、こんな感じのゆるいロボットも素敵!『イチローくんの日曜日 ロボットバトル シミュレーション ゲーム!』お勧めです!

 

 

 

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