神様も時代と共にモデルチェンジ『詰めパズル』 第35回 19年10月 / 最終更新:2019.10.17
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突然ですが、筆者の中で『何も問題ない筈だけど、何かがひっかかるもの』と言われれば、以下が思い浮かびます。
・プラスチック(正しくはポリ塩化ビニール)製の鳥居
興味がある方は、検索してみてください。今はそういったものがあるのです。
特に何も悪くはない筈ですが、何となく残る『ささくれ感』というか。素直に心に吸い込まれてくれない『何か』があります。モヤモヤ感や違和感というか。この違和感を言葉で表そうとしても、なかなかその具現化に苦労します。
◎鳥居の素材について
鳥居は伝統的に『木』です。植物。明治神宮の鳥居などは本当の凄くて、高さが12メートル、幅が17.1メートル。柱の太さは直径1.2メートルあります。ちなみに重さが13トン。木造の鳥居としては日本一の大きさだそうです。
すごい。
ちなみにそもそも鳥居は何の為にあるかというと、神様の世界と俗世界との境界を表すものであり、神の使いとされる『鳥』の止まり木という役割と言われております。
そうなると自然から生まれた『木』という素材を使うのは自然な流れであり、プラスチックなど何事か!という発想も、多少分かります。ただ、このプラスチック鳥居、とにかく利点が多いのです!
◎プラスチック鳥居の利点
当然ですが、耐腐食性が凄いです。木と違い腐らない。半永久的です。更に災害にも強い。横振動への強さは、木より圧倒的に強いです。折れる可能性は相当低い。
そして何より安価。ビックリすることに、国内の大手ECモールで20万円ぐらいで買えます!原付バイクと似たような金額で買えるこの手軽さはすごい!
こんないいこと尽くめのプラスチック製鳥居ですが、それでもどうもなんだかなぁと引っかかるのは何故でしょう。
その理由のひとつに『効率の良いもの(手間のかかってないもの)』を、多少否定的に捉える日本人の国民性もあるように思います。
機械より手作りというか。パンやスイーツでも、やっぱり手作りの方がおいしそうに感じますしね。
そう考えた時、木は手作りの象徴であり(実際は多くは工場で生産されているのですが)、プラスチックは大量生産と効率化の象徴なのだと思います。
ただ、筆者個人的意見ですが、手作りに近いクオリティを維持できるなら、機械化&工場化は、悪くないのではないかと思います。ゴールが同じなら、効率の良い側を選ぶべきではないかと。
鳥居の話に戻しますと、このプラスチック製鳥居、見た目にはプラスチックとほとんど気づかないそうです。(まぁ値段によってピンキリだと思いますが)そうなると木製と比較した場合、その "ゴール" は非常に近いというか、同等。
更に、気持ち的な問題から比較してみましょう。『時間の重み』と申しましょうか。
まず、明治神宮の鳥居で使用されている木材の樹齢ですが、なんと1200年以上。←ここだけ聞くと、『プラスチックに勝ち目なし!』に思えてしまいますが、プラスチックの原料である『石油』は1億8000万~7000万年前の堆積物から成る鉱物資源。1億8000万~7000万年前といえば、もはや化石で恐竜レベル。明治神宮の鳥居の樹齢との差は『150000倍』。樹齢1200年など、もはや『秒』です
このように、歴史という "時間の重み" で比較するなら、プラスチックの完全圧勝。
ただ、それでもプラスチック製鳥居が何だかなぁと思うのは、最後は結局 "先入観" なのだと思います。
プラスチックに対する負のイメージというか。神々に捧げるものにプラスチックを使って良いのか?という視点というか。
ただ、僕個人的には神様に捧げるものも、時代により変化してもいいのではないかと思います。
例えば以下、空想に基づくザックリ話なのですが、神様のイラスト書かせると、ほとんどの場合、『白い布』みたいのをまとわせますよね?個人的にはあの服装、『相当な矛盾』だと思っておりまして、そもそも人間、地球に誕生した時は絶対『素っ裸』だと思うのです。もしくは『毛皮』。そうなると神様も素っ裸、もしくは毛皮であるのが自然だと思うのです。
ただ、またまた推測&空想ですが、最初は素っ裸だった神様も、時代と共に人類が『布』なるものを発明し、皆がそれを衣服として着用する姿を見て、神様も『モデルチェンジ』したのではないかと思われます。
そうなると、プラスチックという新しい素材を、柔軟に組み入れてもいいのではないかと思います。
服飾の世界でも、プラスチックの一種であるポリエステルを原料とする化学繊維が登場することで、衣類の機能性は大幅に上がりましたし。フリースをはじめとする機能的衣類は、ポリエステル抜きには語れません。
そうなると、価格的優位性、安全性、耐腐食性などを考えた場合、プラスチック製鳥居も神様は笑ってOKを出してくれるのではないかと思います。ま、空想の話ですがw
◎素材が変わるといえば…
80年代、ちょっとヤンチャなお兄さんの部屋とかで、『コンクリートブロック』で棚とか作っているのを見かけたことがありました。友達の兄貴の部屋とかで。
今、コンクリートブロック的なものが、発泡スチロール製で100均で売られてるみたいですね。色もバリエーション豊かで、あの頃と同じように棚とか作っているみたいです。安全ですし、安価!
あの頃は『コンクリートブロック』がヤンチャなものの象徴として、ヤンチャな人の好みにマッチしていたのだと思いますが、今の発泡スチロールブロックには、ヤンチャな雰囲気は何もありません。まぁそれを受け入れるのも、時代の流れなのだと思います。
さて、そんなブロックといえば、素敵なブロックパズルゲームがあります!
『詰めパズル』です!
◎『詰めパズル』の紹介
世界的に有名な落ち物パズルをものすごくオマージュした作品のように感じますが、そこは不問といたしましょう。ただ、実際やってみると、かなりはまります!
最初にステージを選びます。
画面は↓こんなかんじです。
使えるパーツは、下の方でハイライトされているものだけです。このパーツだけを使って、段を落としていきます。知能ゲームです。
操作方法もシンプル。やや中断下の右側にあるボタンで、パーツを操作します。このゲームの素敵なところは、『急かされない』という点。世界的に有名な落ち物パズルは素晴らしいのですが、どうしても“急かされている感”があると思います。筆者のようなくたびれたサラリーマンの場合、仕事終わりの電車の中で、スマホ片手に気楽にゲームする時、あまりにもせわしないゲームは、なんだか疲れると思います。そんな時、気楽に気長にプレイできるこのゲームは、本当に ”ほどよい” 感じです。
そんなシンプルなお気楽ゲーム『詰めパズル』、お勧めです!
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