柔道対JUDO?日本が世界へ羽ばたく時『ガンバレ!柔道部』 第42回 20年05月 / 最終更新:2020.05.15

『柔道』は日本の古武道にルーツを持つ日本発祥のスポーツです。

昔からある『柔術』に起源を持ち、嘉納治五郎氏が原理や技術体系をまとめ上げたものが更に発展し、オリンピック競技にまで登り詰めた競技。

ちなみに余談ですが、『柔術』とは日本古来よりある徒手武術(素手で行う武術)で、相手を殺傷せずに捕えたり、護身として身を護ることを重視する武術。他国の武術は『相手の殺傷』を目的とすることが多い中、日本発のこの武術の方向は、特殊だと思います。

そんな日本発→世界に羽ばたいたスポーツ『柔道』ですが、オリンピックの『公開種目』となってから『正式種目』に切り替わる際の、面白いエピソードがあります。

以下、テレビで見た情報ではあるのですが、柔道が正式種目へ昇華できたのは、なんと試合に『負けたから』…だと言うのです。

というのも、実は1964年東京オリンピックの柔道競技の、最も花形であり、『柔よく剛を制す』という概念を体現化した階級『無差別級』…において、日本はなんと負けてしまったと!よりによって、もっとも負けられない階級で…

ちなみにこの大会、無差別級以外は、全部日本が『金』です。唯一負けたのが『無差別級』。

アジア初の五輪で行われたアジア発のスポーツ、その『柔道』の最後を飾る無差別級で負けたことの『日本の落胆』は半端じゃなかった。ただこれが皮肉なことに、その後の柔道の『正式競技化』へつつながる結果になった…とのこと。

実はもともと柔道は、東京大会だけの『公開種目』で終わる予定だったそうです。しょせん日本のローカルスポーツと思われてましたし。

もし日本が全階級で金を取っていたらそう思われたでしょう。ただ、その最も花形だった無差別級において、日本以外の選手(ちなみにオランダです)が金メダルを取ることで、日本だけが常に勝つような "ローカルスポーツ" じゃないことが証明されたと。皮肉ですが。

そしてこれが結果として、柔道が『正式種目』へ切り替わる要因のひとつになったようです。簡単に言えば負けたから正式種目になれた?と言えるかもしれません。

 

◎そして『柔道』は『JUDO』になった。

現在、国際柔道連盟の加盟国・地域は200国を超え、今は世界中に競技者がいます。特にフランスの人気が高いようですね(競技人口50万人。なんと日本より多い)。プーチンが柔道家であることも有名な話です。

ただ、世界競技に変わることはいいことばかりじゃない。日本に『不利』なことも生じます。それは競技に対する『考え方の違い』です。

日本って勝ち方に美学があるじゃないですか?勝利の美学というか。

例えば柔道なら『一本取って勝つ!』という考え ←ただ、世界はこの考えではない。

柔道は完璧に技が決まる『一本』にて勝負をスパっと決める方法と、一本になり切らない『小さいポイント』を積み重ねて、最終的に勝利するという方法があります ←世界は圧倒的に後者。

勝利の確実性であれば、後者(ポイントを重ねる)方が、確度高いですから。

日本で "卑怯者" とさえ言われる方法も、世界にその発想はない。ルール違反じゃないから。勝てばいいのだから。

よって日本は世界で勝ちにくくなります。外人選手とのパワー(力)の差など、他にも理由はあるのでしょうが。いずれにせよ、世界に羽ばたくと、これまで想定していなかった要因が、"勝敗" に影響するものとして現れることになります。

ただ、今はそれも理解した上で、更にその上を行く『技の研鑽』で、ポイントを重ねる『世界のJUDO』に対し、『一本重視型日本柔道』が巻き返しているようです。この勝負はまぁ押しつ押されつな状態。今まさにせめぎ合いですね。

さて東京オリンピックは延期となってしまいましたが、次回大会の柔道 VS JUDO、どのような結果になるのでしょうか。

 

◎柔道着の色が青?

国際化の影響を受けたものの代表として『青い柔道着』があります。最初、はぁ?何それ?と思ったのですが、『色を分けた方が、審判から技が見やすい』という世界の意見を組み入れた結果のようです。そりゃそーだよね。

ただ、当時の自分の感覚では、なんか間抜けに見えましたよね。白い柔道着にあまりにも慣れ過ぎてましたし。これも世界化の影響なのでしょう。

このように、柔道ひとつとっても『世界化』する際は、様々な軋轢が生じます。今後日本も『世界化』する際は、どのようなジャンルにせよ、そういった軋轢が生じるのだと思います。そしてそのことは世界を目指す上で避けられないことなのだと思います。仕事で今後世界を目指す方、覚悟を決めてがんばってください!

 

◎そんな柔道をスマホで体験できるアプリを紹介!

今回紹介するのは、そんな柔道をスマホで体験できるアプリです!『ガンバレ!柔道部』

やり方はすごくシンプルです!スタートすると矢印が表示されて、インジケータが動きます。そのインジケーターが終わる前に、矢印が示す方向へスワイプします!

技が決まると↓こんな感じで投げ飛ばしてくれます!

シンプルで気持ちいいっす!休む間もなく、次の試合が始まります!

この連続性が武道ですw 気持ちいい!失敗したら終わります。この潔さも柔道!

 

こんな一本を決めた時の爽快感を味わえるアプリ『ガンバレ!柔道部』、おすすめです!!

 

 

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