クラウド時代のネットワーク再入門 第03回 15年07月 / 最終更新:2015.07.13

こんにちは、デジタルサポート大喜多です。
先日とあるITインフラ系の勉強会に参加しましたので、その1セッションのレポートをしたいと思います。スライドは以下URLから参照できます。
http://www.slideshare.net/naotomatsumoto/qpstudy2015

セッションの主だったところについてレポートしていきます。

■北米Webサービス事業者のクラウド利用動向
スライド2の内容ですが、スモールスタートとしてパブリッククラウドでスタートしたサービスが、サービス拡大につれて自社でプライベートクラウドを保有しハイブリッドクラウド構成になったケース、パブリッククラウド内でサービス拡大を続けるケース、最初からインフラを自社保有して最適化してきたFacebookなど、その利用ケースは様々だと言えます。パブリッククラウド→プライベートクラウド→パブリッククラウドと行き来してハイブリッドクラウドには至らなかったZynga社のケースは少し珍しいでしょうか。
続いてスライド2ですが、スタートアップ企業と巨大Webサービスによってクラウドの利用動向が異なってくることが、はっきりとわかります。スタートアップは人員も限られており、開発に集中できること、サービスの拡大に迅速に対応できること、スモールスタートできることなどが求められるため、パブリッククラウドろ利用が一般的な一方で、Facebookのような超巨大サービスともなりますと、自社で設備を保有しインフラコストと運用を最適化させることが求められてくるわけです。本資料ではインスタンス1000~10000をグレーゾーンとして、利用か保有かの境目であるとしています。

■物理ネットワークの高速化
Ethernet/InfiniBand双方で様々な速度の規格が乱立しているのが現状のようです。

■最新ネットワーク技術に関わる人々
日本においてはIT技術者のほとんどがSIベンダーに属し、ユーザ企業の発注に応じてシステム開発を行うのが一般的です。その影響もあり、最新技術に関わっているのは一部の大企業やクラウド事業者/通信キャリア/データセンターの技術者となっている「逆ピラミッド構造」であることが解説されています。

■最新ネットワーク技術の活用法
IPv6を活用したネットワーク構成のシンプル化・SDNの活用方法などが解説されています。

■まとめ
このように、日本にいながらにしても最新技術情報を吸収できる場というのがありますので、ぜひ皆様もIT勉強会や各種イベントに参加されてみてはいかがでしょうか。