エンタープライズがObject Storageを使うべき3つの理由 第06回 16年06月 / 最終更新:2016.06.03
目次
こんにちはー。今回も海外のVMware関連のコラムを意訳してご紹介します。VMwareの海外動向を理解する上での参考になれば幸いです。
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大企業に勤めている方には、データストレージは厄介な問題だという認識があると思います。大量のデータにはより効果的な対処法が必要ですが、データをファイルに保存し、階層構造を常に拡張していく方法は経費がかかりすぎます。エンタープライズによるデータの蓄積速度は、年平均50~60%であるとも言われています。データ量と成長率と合わせて考えると、データストレージはビジネスの成長速度の大きな障壁になっていることが分かります。
しかしこの大量のデータですが、すべての情報がどの程度の頻度で使用されているのかという疑問が湧きます。頻繁に利用されているデータを分ければ、その他のデータは最小限の手間で管理できるのではないのでしょうか。構造化されていない大量のデータを可能な限りシンプルに保存したい、という要望は、「オブジェクトストレージ」にある考え方です。
従来のファイルストレージはデータを構造化内のファイルとして取り扱いますが、オブジェクトストレージはデータを単に平坦なアドレス空間に配置します。vCloud Air Object Storageが動く構造についてはこちらで解説していますので、この記事では、エンタープライズ向けの3つの主な利点についてフォーカスします。
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1.規模を拡大・縮小する際の壁がない
オブジェクトストレージは、拡張性の需要についてよく知る複数のクラウドプロバイダーから出現しました。この手法ではデータを平坦な空間に配置し、データをファイルやブロックではなくオブジェクトとして扱います。このシステムを使えば、エンタープライズは構造化されていないデータを移動・保存するのに必要な時間を減少させることができます。ローカル設備の設置費用もかかりません。エンタープライズにとって、大量の資金を投入せずに、より多くのストレージを得る方法はとてもシンプルなのです。かいつまんで言えば、オブジェクトストレージは、オンデマンドのデータ保存方法により経費を削減します。
もしみなさんが、どんどん増えていくデータが乱雑になることを心配しているならば、その恐れを和らげることができます。オブジェクトはメタデータとともに保存されます。これは従来のファイル属性よりも有用なコンテクストに基づいた情報を提供します。カスタム属性を付与することもできます。結論はというと、心配なくデータを簡単に保存できるということです。
2.データの紛失に負けない
オブジェクトストレージのおかげで、データはとても耐久性が高まります。一律の一括処理でデータは簡単に失われるのでは、と思う方もいるでしょうが、そうではありません。オブジェクトストレージを使えば、複製の設定を行えます。同じオブジェクトを多数のノード上にコピーできます。追加でバージョン情報を付与すれば、頻繁に更新される非構造データを恒久化させられます。
3.クラウドが蔓延している
今日のエンタープライズネットワークには多数のクラウドサービスと広範囲の利用者がいます。この状況下では、オブジェクトストレージはとても相性の良い選択です。データセンター内でパフォーマンスや遅延時間は問題ではありません。しかし、世界各地に及び、クラウドに接続されるネットワークにとっては、遅延時間はさらに予測できないものになります。幸い、Object StorageのアクセスはHTTP上で行われるため、これらの問題は解決されます。もしみなさんの組織がクラウド上に仕事場やアプリケーションを置いているならば、Object Storageはみなさんにとってパーフェクトです。
もちろんObject Storageの動作の詳細は他にもたくさんあります。Object Storageの上昇に乗るプライマー(VMwareもその中で役割を果たしています)のみなさんは、この無料のIDCレポートを手に入れておきましょう。
※本コラムは以下のブログを意訳したものです。
引用元
http://blogs.vmware.com/vcloud/2016/04/three-reasons-enterprises-should-use-object-storage.html
※本コラムはVMware社が公式に発表しているものでなく、翻訳者が独自に意訳しているものです。
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