S-Port活用コラム

著:吉政忠志氏

100%テレワークを9年前から運営し、成功している理由第55回 19年08月更新

みなさん、こんにちは。鈴与シンワートでマーケティングアドバイザーをしている吉政(よしまさ)と申します。

私は吉政創成株式会社というアルバイトを含む総スタッフ数14名のマーケティングアウトソーシング会社を経営しています。中小企業ですが、日本を代表するような大手企業を中心に14社のクライアントに対してフルマーケティングアウトソーシングを展開しています。フルマーケティングアウトソーシングとは、広報、イベント、販促、Web、製品企画など全てのマーケティングアウトソーシングサービスを指します。当社は日本でも数少ない、フルマーケティングアウトソーシングを提供している会社になります。

そんな当社ですが、他と違うところがあります。オフィスは一応、3拠点存在しており、二子玉川(自宅)と六本木・赤城に作業所がありますが、私以外のメンバーはその作業所で作業をしたことがありません。この3拠点は100%私専用の作業所なのです。メンバーは全員、創業時から自宅で作業をしています。つまり、創業から100%のテレワーク会社なのです。ちなみに14名中12名が女性というのもかなりレアなのですが、その話は置いておいて、話を進めます。

使用しているコミュニケーションインフラは以下の通りです。

・Office365(チャットとして利用)
・Twitter(チャットとして利用)
・Facebook(チャットとして利用)
・LINE for Business(チャットとして利用)
・Slack(チャットとして利用)
・Cisco Sparc(チャットとして利用)
・Chatworks(チャットとして利用)
・Skype、Zoom(テレビ会議用)
GIGAPOD(オンラインストレージ)
・Dr.Webアンチウイルス

Dr.Webを採用しているのはシビアなアンチウイルスだからです。当社はPythonやPHP、Ruby on Railsなどの試験を運営しており、大量の個人情報や試験問題という機密情報を扱っているためです。

大半のファイルはGIGAPODで共有しています。これもセキュアなオンラインストレージということで採用しています。ちなみに、メンバー間で、ファイルリンクの共有は行っていません。メッセージで「指定の場所に格納しました」や「GIGAPODに入れておきました」もしくは「アップしました」というかなり短いメッセージで、やり取りしています。GIGAPODの中にはファイル種別ごとにフォルダが整理されており、どこにアップしたかを説明しなくてもわかるようになっています。

当社のコミュニケーションインフラはセキュアにファイルを共有する環境があり、お客様ごとに使用するチャットが違うので、担当するクライアントごとにチャットが存在しています。

さて、本題に入ります。当社が9年前の創業時からテレワークで事業を拡大でき、うまく回っている大きな理由を書きます。

・自走できるスタッフのみで構成されている点
・給与が100%作業出来高になっている点(特にここが大きいです)

呑み込みが早いメンバーのみで構成されているため、簡単に説明することでほぼ自動運転で作業が実行されていきます。新しい仕事もSkypeで10分、20分で説明すればこなせる優秀なメンバー構成です。

そして、テレワークがうまく行っている最大の理由が作業出来高制の支払いになっていることです。かなり細かい作業票があり、メンバーが一つ作業を行うと、Excelのカウンターを1個上げます。それを毎月月末に集計して送付していただき、労働対価を支払っています。

一般的な企業は時間労働制の会社が多いです。それゆえに、社員がきちんと仕事をしているかどうか管理する必要があるのです。その場合、顔と顔を突き合わせて会議、朝礼、飲み会などをしてコミュニケーションをとる必要があるかと思います。当社の場合は完全作業出来高制なので、仕事が遅くても速くてももらえる対価は変わりません。給与を上げるためには、仕事を速く高品質に実施する必要があります。仕事をしないスタッフがいれば、そのスタッフには仕事を振らなければいいだけなので、会社も特に困りません。

ちなみに、創業時から1度しかあっていないメンバーの方もいますし、仕事が完全分業化されているので、メンバー同士は会ったことがない人が大半です。例えば、資料を作る専門の人、取材中心の人、コラム中心の人、原稿回収専門の人、メルマガ専門の人、SNS管理専門の人、モデル専門の人など、各業務ごとに担当が決まっていて、各メンバーが作業をしたら私に送り、私がチェックして別のメンバーに転送することで業務が回っています。

これにより、仕事が迅速でスムーズに回り、業務コミュニケーションも簡潔で負担が少なくなり、管理もあまり必要なくなるのです。これが当社がテレワーク100%で9年間運営できている理由です。

何かのご参考になれば幸いです。