データセンターとは?第01回 22年09月更新

法人向けデータセンターサービス・クラウドサービスの鈴与シンワート

多くの企業が、セキュリティの確保やコンプライアンスを厳しく求められています。万一の情報漏えいなどがあれば、企業の存続そのものに影響するほど大きな問題となります。

また、昨今の大規模地震や洪水といった自然災害に備える上でのBCP対策としても、各種システムやデータを安心・安全なロケーションで運用するニーズはますます拡大しています。

さらに、新型コロナウイルスの感染拡大による働き方の多様化や5Gの普及により、企業におけるデータ通信量は急激に増加しています。多くの企業は急増するデータ通信を支えるITインフラ設備や人的リソースの確保が非常に困難な状況となっています。

こうしたニーズに応え、問題点を解決するために多くの企業に活用されているのがデータセンターです。

データセンターとは

データセンターとは、一般的には企業のサーバやネットワーク機器などのIT機器を収容・管理・運用する施設のことを指します。

本来、企業は自社で用いるIT機器類は自社内に設置して管理しますが、オフィスにIT機器の設置スペースがない場合や、セキュリティ対策に懸念がある場合、また上述したとおり運用管理面での心配がある場合などに、データセンターを活用することで万全の運用保守体制を確保することが可能になります。

 

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データセンターサービスとクラウドサービスとの違い

企業にとって自社所有のデータを安全に管理・運用するために活用する、極めて重要な設備がデータセンターですが、データセンターとよく似たサービス概念として、クラウドサービスが挙げられます。

データセンタークラウドサービスが異なるのは、設備の保有者が違うという点です。

データセンターは、企業が、自社で保有するIT機器類を外部のデータセンター事業者に預けて管理・運用するものです。自社内で保管するのではなく、データセンター事業者が運営する高セキュリティかつ耐災害性に優れているデータセンターにデータを保管し、管理・運用します。

一方、クラウドサービスは、IT機器を保有するのは企業ではなく、サービス提供事業者です。企業(ユーザー)は、インターネットなどを介してシステムにアクセスすることにより、サービスを利用します。

データセンターは物理的な施設として、企業のデータを管理・運用するための場所や電源・空調設備、インターネット接続などを提供し、関連機器が安定稼動するために対策されています。この設備を活用して各種サービスを提供します。

一方、クラウドサービスは、基本的にはサービス提供事業者がデータセンターに収容されたIT機器やソフトウェアなどのリソースを企業(ユーザー)に提供し、企業は各種サービスを利用します。

 

データセンターの利用用途

データセンターの利用用途は様々です。

①安心・安全な設備空間とインターネット回線を提供するハウジング(コロケーション)サービス
②レンタルサーバとしてよく認知されているサーバやOS、ソフトウェアなどの導入から管理・運用まで幅広く提供するホスティングサービス
③上述したクラウドサービス

これらは全てデータセンター設備を活用したサービスです。

従来、IT機器や回線を設定し、管理・運用する環境は企業が自社で整備してきました。ところが、IT技術の急速な発展に伴い、企業は自社で管理するよりも、専門事業者が提供するデータセンターに一元管理を委ねることが主流となってきました。

データセンターを活用することで、高セキュリティかつ耐災害性に優れている環境で、自社のIT機器を収容・管理することができ、またトータルコストの削減などのメリットが享受できます。

 

データセンターのメリット・デメリット

データセンターのメリットとデメリットについてそれぞれ解説します。

まずはメリットについてみていきます。

電力・通信の安定供給

データセンターにIT機器類を預けることで、安定した電力と通信の供給が可能となります。
データセンター設備は、通常のオフィスビルと比べて停電対策や通信インフラを確保する性能が高いので、万一の災害やトラブルの際にも、事業継続性を確保することができます。

 

24時間365日体制の管理・運用

データセンターでは、企業から預かった機器の管理に最適の温度や湿度が設定され、24時間365日体制で管理されています。
こうした管理・運用体制を自社で整えるには人員や設備に多額の費用がかかりますが、データセンターを活用することでコストを大きく削減でき、管理・運用の専門スタッフが常駐しているため機器の管理を安心して任せられます。万一何かの障害が発生した際にも万全の対応が迅速かつ最短で行えます。

 

堅固なセキュリティ

データセンターでは、企業から預かったIT機器を管理するのに必要なセキュリティを厳重に整備しています。
また、万一の事故に備えてデータのバックアップも行われており、トラブルがあってもスムースな復旧対応が可能です。自社所有データのセキュリティを万全に確保するためには大きなメリットといえます。

 

災害時の対策

データセンターは耐火・耐震といった災害対策が万全なため、万一の災害から貴重な資産であるIT機器を守ることができます。

一方、データセンターにはデメリットもあります。

 

利用料・回線料の費用負担

当然ながら、データセンターを利用する際には一定の費用が必要です。クラウドサービスやレンタルサーバなどと比較すると、費用が多くかかる場合があります。
また、外部のデータセンターに設置したIT機器を使うには、自社内とデータセンターを接続するための回線費用も必要となります。
企業規模にもよりますが、IT機器類やデータがそれほど多くない場合は、単にコストだけを考えれば自社で管理したほうが安くあがる可能性もあります。

 

「100%安全」ではない

お伝えしてきたとおり、データセンターに機器を預ければ、災害時に、自社で所有するよりも安全に管理できることが期待できますが、それが「100%安全」と保障されているわけではありません。
未曾有の天変地異(身近なところでは阪神淡路大震災や東日本大震災)などの災害規模によってはデータセンターでもIT機器を守り切れない場合もあります。
もちろん、そのような場合は自社内部・外部を問わずリスクが発生しますが、データセンターを選ぶ際には、データセンターがある地域の災害規模や頻度、データセンターの耐震強度などもチェックしておく必要があります。
また、自社設備と離れた地域にあるデータセンターを利用するなど、地理的ロケーションを分離する工夫も必要です。

 

外部でも運用監視は必要

社内にIT機器を設置していれば、万一の事故が発生した際も全て自社管理で完結します。一方、データセンターに自社設備を預けている場合は、データセンター事業者と連携を取り、場合によっては直接出向いて対応する必要があります。
このため、データセンターを選ぶ際には立地条件も考慮する必要があります。

 

まとめ

データセンターの意味と必要性、クラウドサービスとの比較やデータセンターで利用できる機能、またメリット・デメリットを中心に解説しました。
企業にとって、自社所有のデータを万全のセキュリティを確保して管理・運用することは、DX(デジタルトランスフォーメーション)を促進している社会でまさに必須な命題です。
是非、データセンターを有効に活用し、万全の体制で安全・安心な事業運営を推進しましょう。

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